デジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」、「Awarefy AI」構想を発表。AIチャットボット機能も提供開始
最終更新日:2023年04月11日
株式会社Awarefyは、2023年4月7日、同社のデジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」においてAI活用を進める「Awarefy AI」構想を発表した。
「Awarefy」は、心の不調に備えるためのセルフケアを手軽に実践できるアプリだ。「Awarefy AI」構想は、この「Awarefy」をデジタル・メンタル・プラットフォームとして進化させるための取り組みであり、第1弾の施策として大規模言語モデルを活用したAIチャットボット機能の提供も「Awarefy」内で開始している。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 心のセルフケアを支援するアプリ「Awarefy」を、AIを用いて革新する「Awarefy AI」構想
- 大規模言語モデルを活用して、「傾聴」と「気づき」の促しが可能なチャットボットを実現
- 蓄積した大量のドキュメントを用いてファインチューニングも実施、さらなる進化を図る
心のセルフケアを支援するデジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」
Awarefyは、「誰もがウェルネスを感じられる社会をつくる」というビジョンを掲げ、「心の健康を支えるデジタル・メンタル・プラットフォームを実現する」というミッションの達成に向けて「Awarefy」 の企画・開発・運営を手がけている。
「Awarefy」は、心をケアするスキルが身につくデジタル認知行動療法アプリだ。認知行動療法は、生活の中で起きている悩み・課題に対して、主として考え/行動に働きかけることで問題解決を目指す心理療法のことを指す。「Awarefy」では、自己理解を深める感情/調子のグラフ化機能や、ネガティブ思考を緩和するマインドフルネス瞑想機能、ストレス対処のコーピングリストなど様々な機能を通じて、心のセルフケアを支援している。
「GPT-3.5」「GPT-4」を活用したチャットボット機能を搭載へ
「Awarefy」を展開する中でAwarefyは、同アプリについて「孤独に感じる」「続けるモチベーションが維持できない」「自分の感情について第三者の視点が欲しい」といった声がユーザーから寄せられたことに注目。こうした声に応えるにあたり、進化の目覚ましいAI技術の活用が有効ではないかと考えた。
近年、AI技術は大きな注目を集めており、中でもOpenAI社の開発する「ChatGPT」は社会現象とも言い得るほどの話題となっている。このOpenAI社が開発する大規模言語モデル「GPT-3.5」および「GPT-4」を活用したチャットボット機能を搭載すると、「Awarefy」のユーザー体験はより向上するのではないかとAwarefyは判断し、今回「Awarefy AI」構想を立ち上げるに至った。
ユーザー層に最適化する形でプロンプトのチューニングを実施
Awarefyの「Awarefy AI」構想では、「Awarefy」を進化させるための主要なテクノロジーとしてAIを定義し、「AIで 気づき: Aware を拡張する」という合言葉のもとで活用が進められる。
同構想における施策の第1弾として「Awarefy」に搭載されたAIチャットボット機能は、同アプリのユーザーが抱く「誰かに話を聞いてほしい。感情を吐き出したい」というニーズに焦点を当てて開発された。「GPT-3.5」「GPT-4」を活用すると共に、「Awarefy」ユーザー層に最適化する形でプロンプトのチューニングを行うことで、「傾聴」と「気づき」の促しが可能なチャットボットを実現している。
今後もAIチャットボットの進化を図る
Awarefyは今後、「Awarefy AI」構想に基づく形でさらなるAI活用を進める予定だ。
この活用に際しては、認知行動療法関連情報サイト「コグラボ」の運営などを通じて同社が蓄積した、認知行動療法に関する独自の大量のドキュメントも活用。これらのドキュメントを大規模言語モデルに統合・活用するファインチューニングも実施し、AIチャットボットの進化を図るとしている。
参照元:PRTIMES
ChatGPTの仕組みを詳しく知りたい方はこちら、また、ChatGPTのビジネスへの活用事例を知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp