AI重症度判定ソフトウェアを研究・開発するCROSS SYNC、シリーズA2資金調達の総額が5.1億円に到達
最終更新日:2023年09月01日
株式会社CROSS SYNCは、2023年8月30日、シリーズA2資金調達の2nd Closingにて2.3億円の資金調達を新たに実施したと発表した。
CROSS SYNCは、AIを活用した重症度判定ソフトウェアを研究・開発する横浜市立大学発認定ベンチャーだ。今回の調達により同社は、シリーズA2資金調達の総額が5.1億円となり、累計調達額は約6.6億円に達している。
<本ニュースの10秒要約>
- 横浜市立大学発認定ベンチャーとして、AI重症度判定ソフトウェアを開発するCROSS SYNC
- 医療安全と質の改善、現場医療スタッフの負担軽減のため、生体看視アプリケーションを開発
- 資金調達によりアプリケーション開発を加速化、2024年4月から始まる働き方改革に対応へ
ICT/AIを活用した重症患者管理システム「iBSEN」
CROSS SYNCは、AI活用によりデータに新たな価値を創造することで、医療現場における情報共有の加速に取り組んでいる。また、この情報共有により医療スタッフの負担を軽減し、医療現場の最適化を支援することで、ひいては患者の健康にも貢献している。
同社は、医療従事者の疑問を検証する中で生まれた臨床研究の成果を、現場の課題解決に繋がるソリューション「iBSEN」として開発。「iBSEN」は、「“気づき” を与え、“情報共有” を支援する」ことを目的とする重症患者管理システムであり、ICT/AIというテクノロジーと医療従事者のナレッジを融合させる形で診断治療の高度化/早期化/簡易化を支援している。
生体看視アプリケーションで、専門医が不足する医療現場を支援
CROSS SYNCはこれまで、集中治療専門医が不足する医療現場を支援すべく、「医療安全と質の改善」「現場医療とICUスタッフの負担軽減」を実現する生体看視アプリケーションの開発に取り組んで来た。この開発のため2021年3月より資金調達を開始し、医療機関での実装研究に加えて事業化に向けた取り組みも進めてきたという。
今回、生体看視アプリケーションの開発および採用/組織体制の強化をさらに進めるべく、同社はシリーズA2資金調達2nd Closingを実施した。この調達では、みずほライフサイエンス第1号投資事業有限責任組合やフクダ電子株式会社、Sony Innovation Fundなどが引受先として参画。2.3億円の調達が実現に至っている。
生体看視アプリケーションの製品化を迅速に進める
今回調達した資金によりCROSS SYNCは、2024年4月から始まる働き方改革に対応する意味でも、生体看視アプリケーションの製品化を迅速に進める予定だ。
2024年4月以降の働き方改革に向けて、効果的な対応策を行えている医療現場は多くない。こうした状態で業務時間の短縮だけに目を向けた場合、医療の質の低下を引き起こす可能性もあると同社は危惧。現場医療の質向上と労務効率改善を同時に実現するツールとして、生体看視アプリケーションの実用的な提供を急ぐとしている。
参照元:PRTIMES
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