FRONTEO、経済安全保障AIソリューションに特許技術の国外漏洩リスクを検知する機能を新搭載
最終更新日:2022年09月06日
株式会社FRONTEOは、2022年9月2日、同社が展開している経済安全保障AIソリューションにおいて、特許技術の国外漏洩リスクを検知する特許解析機能を新たに搭載したと発表した。
新機能の搭載は、経済安全保障対策ネットワーク解析システム「Seizu Analysis(セイズアナリシス)」の中の「最先端技術・研究者ネットワーク解析ソリューション」にて行われた。この機能拡張により「Seizu Analysis」は、「研究者」「技術論文」「特許技術」という多方面での技術流出の発見が可能となっている。
<本ニュースの10秒要約>
- 「Seizu Analysis」の「最先端技術・研究者ネットワーク解析ソリューション」で機能を拡張
- AIで膨大なネットワークを解析し、「研究者」「技術論文」「特許技術」と多方面で技術流出を発見
- AIソリューションは経済安全保障における抑止力、企業のリスク回避と新規ビジネス創出にも貢献
AIを搭載したネットワーク解析システム「Seizu Analysis」
FRONTEOは、自然言語処理に特化したAIエンジン「KIBIT(キビット)」と「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」の開発などを手がける企業だ。2021年10月には、膨大なネットワークの中から意味のあるつながりを見つけることで、経済安全保障のための戦略策定を支援するAIとして「LooCA Cross(ルーカクロス)」を開発。人力ではおよそ解析しきれない規模のネットワークにおいて、力の伝搬やモノの流れをAIにより捉えるソリューションの提供も、「LooCA Cross」を用いる形で手がけている。
今回機能が拡張された「Seizu Analysis」も、「LooCA Cross」を用いた経済安全保障対策ネットワーク解析システムだ。同システムは、オープンソースから得られる情報をもとに膨大なサプライチェーンを解析する「サプライチェーンネットワーク解析ソリューション」をはじめとして、3つのソリューションで構成されている。
多方面から国外への技術流出や漏洩リスクをチェック
新たな機能が追加された「Seizu Analysis」の「最先端技術・研究者ネットワーク解析ソリューション」は、機微技術に関わる研究開発においてネットワークの分析を行うというもの。「世界のどの地域・研究機関において誰がどのような研究を行っているのか」「研究者同士、または研究者が所属する組織同士のつながりはどうなっているのか」といったことを、地図やネットワーク図などの形で俯瞰・把握することが可能だ。
「最先端技術・研究者ネットワーク解析ソリューション」の機能拡張では、「研究者」「所属組織」「論文解析」に加えて「特許技術」についても解析が可能となった。この拡張により、特定の特許技術流出のリスク検知や、特許論文の著者の相関分析などが実現。組織の制裁リストの原典リンク表示や論文へのファンド情報追加、また特許技術の国ごとの論文数や論文の時系列表示も追加され、多方面から国外への技術流出や漏洩リスクをチェックすることができる。
経済安全保障という課題に直面する企業をAIで支援
近年の日本企業は、経済安全保障という新たに顕在化した課題に直面するようになった。こうした企業に向けてFRONTEOは、戦略的で迅速な意思決定を行うためのAIソリューションとして「Seizu Analysis」などを継続的に提供することで、様々な課題解決への貢献を企図。また、こうしたAIソリューションが経済安全保障における抑止力となり、企業のリスク回避と新規ビジネス創出への一助となることも目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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