KPMGと日本IBM、企業のAIガバナンス強化。新たな協業開始
最終更新日:2025年01月22日
2025年1月21日、KPMGジャパンは日本IBMとの戦略的協業を強化し、AIガバナンス構築と法規制準拠に関するアドバイザリーサービスを拡充すると発表した。
2024年5月に成立したEUのAI規制法への対応や国内での法制化検討を背景に、IBMのAIガバナンス・ソリューション「IBM watsonx.governance」を活用した体制構築とシステム環境整備を進める。両社の専門性を組み合わせ、企業のAIガバナンスの構築と運用定着を支援する。
<本ニュースの10秒要約>
- EUのAI規制法成立と国内法制化検討を背景とした、企業向けAIガバナンス構築支援サービスの本格展開
- KPMGの「Trusted AI」フレームワークとIBMの「watsonx」プラットフォームを組み合わせた包括的なソリューションの提供
- リスクアセスメント、品質管理、データガバナンス、モニタリングを統合したAI管理体制の実現
AIガバナンスの重要性と課題
企業活動へのAI導入が加速する中、AIバリューチェーンにおけるリスク管理とガバナンスの重要性が増している。EUのAI規制法成立や日本国内での法制化検討により、リスクアセスメント、開発ライフサイクルにおける品質管理、データガバナンス、リリース後のモニタリングなどが企業の重要課題となっている。
KPMGジャパンは、政府や公的機関の指針・ガイドラインと法制化動向を踏まえ、「KPMG Trusted AI」フレームワークを通じた支援を展開している。
IBM watsonxとの連携による統合ソリューション
IBM watsonxは、企業向けAIとデータのプラットフォームとして、モデルの開発、学習、調整、展開を効率的に実現する。
KPMGの専門性とIBMの技術を組み合わせることで、開発環境やライフサイクルと連動したデータガバナンス、リスク評価、モニタリングを統合プラットフォーム上で実践可能にする。この統合ソリューションは、企業の開発・運用環境や利用する基盤モデルに依存せず実装できる特徴を持つ。
両社の専門性を活かした支援体制
KPMGジャパンはメンバーファームを通じて、AIリスク管理や組織体制整備に関する専門知識を提供する。日本IBMは技術的な専門性とソリューションを提供し、両社の強みを組み合わせることで、企業のAIガバナンスの構築と運用定着を効果的に支援する体制を整えている。
AI Market の見解
KPMGと日本IBMの協業は、AIガバナンス市場における重要な転換点となる。特に、コンサルティングの専門性と技術ソリューションの統合は、企業のAIガバナンス構築における実効性を高める新しいアプローチを示している。EU規制法対応という喫緊の課題に対し、包括的なソリューションを提供できる体制を整えた点は、今後のAIガバナンス市場の標準となる可能性を持つ。
参照元:PR TIMES
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