リノバンク・mignが中古住宅リノベーションのイメージ画像自動生成システム開発
最終更新日:2024年06月24日
株式会社リノバンクは、2023年10月16日、中古戸建のリノベーション後におけるイメージ画像を自動生成するシステムを開発すると発表した。
リノバンクは、中古戸建流通市場の改革および空き家問題の解決に取り組む企業だ。今回開発されるシステムは、画像生成AI「Stable Diffusion」を活用してリノベーション後のイメージ画像を出力するものであり、建築・土木領域にてAI活用などを手がける株式会社mignが開発に参画している。
<本ニュースの10秒要約>
- 画像生成AI「Stable Diffusion」を活用してリノベーション後のイメージ画像を出力
- 予算に応じて複数パターンを同時出力、画像は中古物件検索サイト「たすリノベ」に掲載
- 建築・土木領域のAI活用を進めるmignが開発に参画、まずは内装イメージの生成を目指す
中古戸建流通マーケットの活性化を進めているリノバンク
リノバンクは、空き家問題の解決を目指して中古戸建流通マーケットの活性化を進めているスタートアップであり、活性化の手段として住宅リノベーションの提案にも取り組む。同社は、地方自治体と連携する形で空き家調査/利活用相談/地域創生といった事業を展開。またその一方で、中古戸建とリノベーションの物件検索サイト「たすリノベ」も運営している。
「たすリノベ」は、中古戸建物件の購入サポートや最適なリノベーションの提案、また安心して依頼できる事業者の紹介なども行うサイトだ。リノベーション提案においては、水回りを中心として生活を第一に考えた提案を行うと共に、AIによる費用の自動算出といったサービスも提供。他にも、リノベーション費用のローンなどに関する情報も発信している。
リノベーションにおけるイメージ共有を明確にする必要がある
昨今、原材料費/人件費の上昇などによって新築住宅の価格は高騰しており、そのため「物件価格の安い中古戸建をリノベーションして入居」という手法は人気を集めるようになった。また、建て替え時と比べてCO2/廃棄物の排出量を大きく削減できる点でも、中古戸建のリノベーションは注目されている。
こうした動きをさらに加速させるためにリノバンクは、リノベーションにおけるイメージ共有をより明確にする必要があると判断した。現状、中古戸建を購入してからリノベーションを行う場合は、出来上がりをシミュレートするパースの作成に時間/費用がかかる。また、出来上がりをイメージしながら物件検討を行うことも難しい。この課題を解消するには、リノベーション後におけるイメージ画像をAIで迅速かつ多用に生成するのが最適であると考え、今回のシステム開発に至った。
1枚の中古戸建画像から、複数のイメージ画像を同時出力
今回リノバンクがmignと共に開発するシステムは、リノベーション前の中古戸建の画像を読み込ませると、リノベーション後のイメージ画像を短時間で生成するというものだ。このシステムは画像生成AI「Stable Diffusion」を活用して開発され、学習にはリノバンクのパートナー企業が手がけた物件のデータを使用。1枚の中古戸建画像から、リノベーションの予算に応じた複数パターンのイメージ画像を同時に出力できるシステムの実現を図る。
同システムは、まずは内装のイメージ画像の生成を目指して開発が進められ、将来的には外装の画像生成機能も実装される予定だ。出力された生成画像は、リノベーションを検討しているユーザーの参考となるよう、「たすリノベ」に掲載される予定となっている。
参照元:PRTIMES
生成AI(ジェネレーティブAI)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。画像生成に使われる技術と仕組みをこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
Stable Diffusionの仕組み、事業利用の注意点をこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。実際に企業で画像生成を活用している事例も増えています。
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