a16z、生成AIコンシューマーアプリTOP100ランキング4th EDITIONを発表
最終更新日:2025年03月07日

米国を代表するVCであるAndreessen Horowitz(略称:a16z)は、2025年3月6日(現地時間)に生成AIコンシューマーアプリTOP100ランキング4th EDITIONを発表した。
ChatGPTの成長が再加速して週間アクティブユーザー数が4億人に達し、中国発のDeepSeekが突如ChatGPTの強力な競合として台頭、AI動画生成が実験段階から実用段階へと進化、さらに開発者向けツールと「バイブコーディング」プラットフォームが急成長している。
- ChatGPTが再び急成長し、2025年2月には週間アクティブユーザー数が4億人に到達、GPT-4oやAdvanced Voice Mode、o1モデルシリーズの導入が成長を牽引
- 中国のDeepSeekが1月のローンチから急成長し、わずか20日で1000万ユーザーを獲得して世界第2位のAIアシスタントに躍進、特に中国・米国・インドで高い人気
- AI動画生成が実用段階に到達し、Hailuo、Kling AI、Soraなど専門性の異なる新興企業が台頭、同時に開発者向けIDEとノンコーダー向けのテキスト to Webアプリ市場も拡大
ChatGPTの成長は2023年3月から2024年4月にかけて停滞していたが、その後再加速している。週間アクティブユーザー数は2023年11月の1億人から2024年8月に2億人に達し、さらに2025年2月中旬には4億人に倍増した。
この成長を牽引したのは、新機能の導入だ。2024年4〜5月のGPT-4o導入によるマルチモーダル対応、7〜8月のAdvanced Voice Mode導入による自然な音声会話機能、そして9〜10月のo1モデルシリーズによる推論・問題解決能力の向上が、それぞれユーザー数の急増を促した。
モバイルアプリの月間アクティブユーザー数も2023年5月の発表以来、毎月5〜15%の安定した成長を続け、現在は全体の4億ユーザーのうち1億7500万人がモバイルアプリを使用している。
中国のヘッジファンドHigh-Flyerが開発したDeepSeekは、2025年1月20日のパブリックチャットボット発表からわずか10日間で十分なトラフィックを集め、1月のグローバルAIプロダクトランキングで第2位に躍進した。
トラフィックの21%は、ChatGPTが禁止されている中国からのものだ。その他の主要国には米国(9%)とインド(8%)が含まれる一方、韓国、オーストラリア、台湾などの国や米国の一部州の政府機関では制限されている。
DeepSeekの成長速度は他の汎用LLMを大きく上回っており、14日間で100万ユーザー(ChatGPTの5日間には劣る)を達成した後、わずか20日間で1,000万ユーザーに到達し、ChatGPTの40日間記録を上回った。モバイルでも1月25日のローンチからわずか5日で第14位に入り、2月には第2位に躍進してChatGPTのモバイルユーザーベースの15%を獲得した。
AI動画分野では、過去18ヶ月間実用化の瀬戸際にあったが、この半年で品質と制御性に大きな進歩があった。Hailuo(第12位)、Kling AI(第17位)、Sora(第23位)の3社が新たにウェブランキングに入り、InVideo(第37位)に加わった。特にHailuoとKlingは中国発の動画モデルで、2025年1月時点で両社とも月間訪問者数でSoraを上回っている。
AI動画モデルプロバイダー間では、出力スタイルとユーザーインターフェースの両面で差別化が進んでおり、Soraは汎用性の高い全方位的な動画生成ツール、Hailuoはプロンプトの忠実な再現に優れ、Klingはカメラの動きの制御やリップシンクなどの追加機能を提供している。
同時に、開発者向けのエージェント型IDE(統合開発環境)と非技術者でも使用できるテキストからWebアプリを作成するプラットフォーム(「バイブコーディング」)も急成長している。Cursorがウェブランキング41位にデビューし、Boltは48位に入った。
AI Market の見解
このレポートが示す最も注目すべき点は、生成AIの成熟過程における明確な市場の分化と専門化だ。ChatGPTが再び成長を加速させる一方、DeepSeekのような新興企業が急速に台頭できる余地がまだ存在する点は、この市場の流動性の高さを示している。
特に中国企業の台頭は、AI開発におけるグローバルな競争激化を象徴しており、今後は各国・地域の規制環境の違いが市場シェアに与える影響も大きくなるだろう。
技術面では、AI動画生成の実用化と特化型モデルの登場は、生成AIがエンターテイメント産業から商業広告、個人コンテンツ制作に至るまで広範な影響を与える転換点となる。さらに、「バイブコーディング」のような非エンジニア向けツールの台頭は、AIがソフトウェア開発の民主化を加速させ、今後数年間でデジタルコンテンツ制作の人材不足を緩和する可能性が高い。
生成AIコンシューマーアプリTOP100ランキング4th EDITIONについてよくある質問まとめ
- DeepSeekはなぜこれほど急速に成長できたのですか?
DeepSeekの急成長には複数の要因がある。まず、中国でChatGPTが禁止されている状況下で代替サービスとして利用されている点が大きい(全トラフィックの21%が中国から)。
また、推論ベンチマークでの高いパフォーマンスと、競合他社よりはるかに少ないわずか560万ドルのトレーニングコストで達成したという話題性も、技術コミュニティと一般メディアの両方から注目を集める要因となった。
さらに、ChatGPTの40日に対し、わずか20日で1000万ユーザーを突破するなど、ユーザー獲得の速度も競合を上回っている。
- AIアプリの人気と収益性にはどのような関係がありますか?
調査によると、人気(月間アクティブユーザー数)と収益性には必ずしも強い相関関係がない。トップ50のモバイルアプリを月間アクティブユーザー数と月間収益で比較すると、重複するのは40%のみだった。
特に植物識別、栄養管理、言語学習、音楽、口述などの特定目的に特化したアプリは、汎用性は低いものの、その専門的価値に対して支払う意思のあるユーザーを惹きつける傾向にある。
また、消費者向けの人気動画編集アプリと収益性の高い動画編集アプリが異なるように、広い消費者層に訴求するアプリと、プロ向け機能を持つ収益性の高いアプリは必ずしも一致しない。

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