Google AI Ultraとは?Googleが提供する最先端AI技術を最大限に活用できるプレミアム有料プランを徹底解説!
最終更新日:2025年05月23日

- Google AI Ultraは、Gemini 2.5 ProやVeo 3を含む最上位のAIサブスクリプションプラン。
- 映像制作や研究支援に強く、YouTube Premiumや30TBストレージも利用可能。
- Proプランより高機能で、Project Marinerなど先行機能にアクセスできる。
Google AI Ultraは、Googleの提供する最先端AI技術を最大限に活用できる最上位AIサブスクリプションプランです。
LLM(大規模言語モデル)を利用可能なGeminiアプリをはじめとし、Veo 3やDeep Think、Project Marinerなどの新機能も利用可能です。
本記事では、Google AI Ultraの主要機能・できること・Google AI Proのプランとの違いを詳しく解説し、どのようなシーンで活用できるのかを具体的に紹介していきます。
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目次
Google AI Ultraとは?
Google AI Ultraは、GeminiアプリやNotebookLMをはじめ、最新の動画生成モデル「Veo 3」、高度な推論を可能にする「Deep Think」、自動化エージェント「Project Mariner」など、先行機能にアクセスできるGoogleの最上位有料プランです。
本サービスは2025年5月に米国で提供が開始され、Google One経由で申し込みが可能となっています。
映像制作・研究・開発などの高度な作業に対応する設計がなされており、まさにGoogle AIの「VIPパス」と呼べる内容です。
画像生成、文章作成、調査支援といった幅広いタスクに対応しており、教育・業務・クリエイティブ分野での活用を前提に設計されています。
参考:Introducing Google AI Ultra: The best of Google AI in one subscription
Google AI Ultraでできること・主な機能
Geminiの最高性能モデルにアクセス
Google AI Ultraでは、Geminiアプリの中でも最高性能のAIモデルにアクセスできます。
これにより、2.5 Proによる高度な推論モード「Deep Think(近日提供予定)」や、大規模なファイルの読解、Veo 3による最先端の動画生成が可能となります。
関連記事:「Gemini 2.5とは?【実機解説】Google AI Studioでの使い方、性能、できること、料金、2.0との違い解説」
参考:Gemini gets more personal, proactive and powerful
Flow(AI映像制作ツール)の利用
Flowは、GoogleDeepMindの Veo ・Imagen・Geminiモデルを活用して映像を制作できるツールです。
Ultraプランでは、1080pの映像生成、最新のVeo 3モデルへのアクセス、カメラ制御や「Ingredients to Video」などのプレミアム機能をフルに利用できます。
参考:Meet Flow: AI-powered filmmaking with Veo 3
Project Marinerの利用
最大10件のタスクを同時に処理できるAIエージェント技術のプロトタイプ「Project Mariner」に早期アクセスできます。
人間とAIの協働によるマルチタスク処理の未来を探るもので、ChromeやGeminiアプリなどにも統合が進められています。
また、Gemini APIを通じて開発者向けに提供され、Automation AnywhereやUiPathといった企業も実装を開始しており、将来的には、Agent2Agent ProtocolやMCP(Model Context Protocol)といった技術とも連携し、AIエージェント同士の連携やサービスへのアクセスを可能にするエコシステムの構築が期待されています。
YouTube Premium付き
YouTube Premiumの個人プランが追加料金なしで付属しており、広告なし・バックグラウンド再生・オフライン視聴に対応しています。
Whisk(ビジュアルアイデアツール)の利用
Whiskでは、画像から動画を生成できる「Whisk Animate」機能を含め、最も高い生成上限での利用が可能です。
Veo 2を用いた最大8秒の動画生成に対応しており、視覚的なアイデアの展開を強力にサポートします。
NotebookLMの機能拡張および上限緩和
研究や思考のパートナーとして使えるNotebookLMでも、AI Ultraユーザーは今後提供予定の最高モデル性能および使用上限の拡張を受けられます。
ノート数、クエリ数、音声要約数などが5倍に増加し、共有機能や分析機能も強化される予定です。
関連記事:「NotebookLMとは?RAG活用・機能・メリットから企業で活用する際の注意点を徹底解説!」
GeminiのGoogleアプリ統合
Gmail、Docs、Slides、Vidsなど、日常的に使うGoogleアプリに直接Geminiが統合され、執筆・整理・デザイン・会議支援などを支援します。
Ultraプランではこれらすべてにおいて最高の使用上限が適用されます。
30TBのクラウドストレージ
Google Photos、Drive、Gmailで合計30TBの大容量ストレージを利用でき、大規模なファイルや作品の保存・共有が容易になります。
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Google AI Ultraの料金プラン
Google AI Ultraは、月額36,400円(税込)で提供されています。初回3ヶ月は半額の18,000円で利用可能です。
なお、本プランは米国での提供を皮切りに、順次他国でも展開予定とされています。利用にはGoogleアカウントでのサインインが必要で、一部機能には年齢制限(18歳以上)があります。
参考:The best of Google AI and storage all in one membership
Google AI UltraとGoogle AI Proの違い
以下の表は、Google AI UltraとGoogle AI Proの主な違いを示しています。
項目 | Google AI Pro | Google AI Ultra |
---|---|---|
月額料金 | 2,900円(税込) 初月無料 | 36,400円(税込) 初回3ヶ月18,000円 |
Geminiアプリ | Gemini 2.5 ProおよびDeep Research | Gemini 2.5 Pro Deep Think(近日提供)およびVeo 3 |
Flow | Veo 2による動画生成機能 | Veo 3対応、1080p生成、プレミアム機能付き |
Whisk | Veo 2での画像→動画変換 | 最上限でのVeo 2利用とWhisk Animate |
NotebookLM | 使用上限5倍 | 最大使用上限および高性能モデル(年内提供予定) |
Project Mariner | 利用不可 | 早期アクセス可 |
YouTube Premium | なし | あり(個人プラン) |
ストレージ | 2TB | 30TB |
関連記事:「Google AI Proとは?GeminiやNotebookLM等のAIサービスが強化される有料プランを徹底解説!」
参考:Introducing Google AI Ultra: The best of Google AI in one subscription
Google AI Ultraに関するよくある質問まとめ
- Google AI Ultraは日本でも利用できますか?
2025年5月現在は、Google AI Ultraはアメリカのみで提供されています。将来的に他国への展開も予定されていますが、日本での開始時期は公式には発表されていません。
- Google AI ProとUltraの大きな違いは何ですか?
UltraはProの全機能に加え、Geminiの強化版Deep ThinkやVeo 3への早期アクセス、30TBストレージ、YouTube Premiumなど、上限・特典面で大幅な強化がされています。
まとめ
Google AI Ultraは、Googleの提供する最高峰の生成AI機能とプレミアムサービスを網羅したサブスクリプションプランです。
最先端のAIモデルへのアクセスや、映像制作ツール・研究支援・統合ストレージ・広告なしのYouTube Premiumなど、多方面での強力な支援を提供します。
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