画像認識プラットフォームのトリプルアイズ、顔認証AIを用いたバス乗降データ取得の実証実験を信州大学で実施
最終更新日:2024年09月05日
株式会社トリプルアイズは、2022年11月14日、顔認証AIを用いた乗降データ取得の実証実験を、丸紅株式会社および国立大学法人信州大学と共に実施したと発表した。
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この実証実験は、トリプルアイズが提供している画像認識プラットフォーム「AIZE」を活用して実施されたもの。信州大学・松本キャンパスにて同年11月12日に開催された「大しごとーく&オープン・カンパニー in信州2022」内で、顔認証システムによるバスの乗降データ取得が行われている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 信州大学で開催されたイベントの送迎バスで、顔認証システムによる乗降データを取得・解析
- 正面静止画像であれば認証率99%超を実現したトリプルアイズの顔認証AI「AIZE」
- 乗降データを分析し、円滑な運行計画作成などを支援。公共交通の利便性維持などに貢献
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512次元の特徴量を顔画像から検出、正面静止画像なら認証率99%超の「AIZE」
トリプルアイズは、AIプラットフォームとシステムインテグレーションの「二刀流」でDX支援を手がける企業だ。システムインテグレーション部門で様々なシステム開発を行う一方で、AI部門ではAIエンジンの研究開発を推進。囲碁AI世界大会において世界2位を獲得した実績も持ち、この囲碁AIの研究から生まれた「AIZE」の提供も行っている。
「AIZE」は、顔認証や画像認識を行うプラットフォームだ。顔認証については、512次元の特徴量を顔画像から検出した上で個別認識を行う技術を確立し、正面静止画像であれば認証率99%超という高精度を実現。この性能が評価され、流通小売業を中心として店舗/工場などでの導入が進んでおり、勤怠認証や感染症対策に加えてマーケティングや人流測定、また顔決済などでの活用も始まっている。
交通機関では現在「無人化」がキーワード
「AIZE」において顔認証技術の開発を進めるトリプルアイズは、交通機関の乗降時における顔認証AIの活用にも取り組んできた。
交通機関では現在「無人化」がキーワードになっており、キャッシュレス決済を見据えた顔認証の実証が様々な地域で進められている。この動きに応える形で同社は、岐阜市や東京・丸の内などでバス乗降時における顔認証AIの実証実験を実施。時間/場所ごとの乗降率を分析することで、円滑な運行計画の作成や自動運転バス運行の可能性を模索してきた。
学生を対象として顔認証による乗降データの取得・解析
同社が丸紅/信州大学と共に実施した今回の実証実験も、こうした取り組みの一環となるものだ。この実証実験は、顔認証の精度アップとユーザービリティの向上を目的として行われた。
実験内では、「大しごとーく&オープン・カンパニー in信州2022」の送迎バスに、顔認証AIによる本人確認機能を搭載した「AIZE Education」を設置。バス乗降時および会場入場時に、信州大学の学生を対象として顔認証による乗降データの取得・解析が行われている。
公共交通の利便性維持などに貢献
同社は「大しごとーく&オープン・カンパニー in信州2022」において、ブース出展も実施。技術力と社会実装力の「二刀流」を強みとするITベンチャーとして、その魅力を学生に訴求したという。
人口減少と少子高齢化を迎える日本において、顔認証技術は重要な技術になりうるものとして注目されている。トリプルアイズは今後も、「無人化」を実現する画像認識プラットフォームの開発などを通じて、公共交通の利便性維持などに貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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