Elith、東北大学/藤田医科大学/アイラトと共にがん診療/放射線治療に特化したAIチャットを開発
最終更新日:2023年12月01日
株式会社Elithは、2023年11月28日、がん診療/放射線治療に特化したAIチャット技術の共同開発研究に着手したと発表した。
Elithは、AIに関する研究/開発を手がける企業だ。今回の研究は、同社と東北大学/藤田医科大学/アイラト株式会社の4者が放射線治療を支援すべくAIチャットを開発するものであり、Elithは主にLLM(大規模言語モデル)領域の技術を提供する。
<本ニュースの10秒要約>
- がん診療全般の知識を持ち、特に放射線治療に強い応答能力を持つAIチャットを開発
- AIに関わるあらゆる課題を解決するテックカンパニー・Elithほか、4者が共同開発
- 放射線治療AI「AIVOT」を開発するアイラトも参画、臨床現場の知見とAI技術を連携
AIに関わるあらゆる課題を解決するElith
Elithは、AIに関する研究/開発/設計/企画/教育/販売/保守/コンサルティング業務を手がけ、AIに関わるあらゆる課題を解決するテックカンパニーを自認する企業だ。画像データ/自然言語データ/音データ/系列データに関するAIソリューションを展開する一方で、「ChatGPT」の導入支援といったサービスも提供。また、アバター生成サービス「AIcon」や、手話を読み取って音声に変換するサービス「SHUWAI」なども運営する。
同社は、AI技術のビジネス活用支援にも積極的であり、LLMに関するセミナーなども開催。2023年9月には、株式会社本田技術研究所との間でR&D支援の新たな取り組みを開始した。医療領域におけるAI活用支援も展開しており、「ChatGPT」をはじめとする生成AIに関する研修を医療関係者に向けて開催している。
放射線治療における業務負担の課題を解決
今回、Elithを含む4社が開発するのは、がん診療全般の知識を持ち、中でも放射線治療に特化した応答能力を持つAIチャット技術だ。
近年の医療現場では、放射線治療の患者数が増加すると共に治療の高精度化が進み、治療方針の決定および治療計画立案における医師・医学物理士の業務負担が課題となっていた。この課題解消にあたり4社は、AIチャット技術の活用が有効であると判断。臨床現場の知見とAI技術を連携させる形で、放射線治療を支援するAIチャットの開発を行うに至った。
東北大学/藤田医科大学/アイラトと共に開発
この開発に東北大学から参画するのは、同学・医学系研究科放射線腫瘍学分野の角谷倫之病院講師と新井一弘助教だ。両氏が属する医学物理グループは、放射線治療業界/医学物理業界を先導する優れた人材を組織的に養成しており、AIを含む高度な医用画像処理を用いた放射線治療支援システムの開発も精力的に行っている。
藤田医科大学からは、医療科学部・臨床教育連携ユニット医学物理学分野の林准教授と安井講師が参画。放射線治療AI「AIVOT」の開発などに取り組むアイラトからは、木村祐利氏が研究に加わる。
Elithは今後も、より身近な形でのAI活用を推進し、人々が暮らしやすい社会の実現に貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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