NEC、地域金融機関10社との「地域金融機関 生成AI共同研究会」の設立を発表
最終更新日:2024年08月16日
2024年8月16日、NECは金融機関10社との共同で「地域金融機関 生成AI共同研究会」を設立したことを発表した。この研究会は、金融領域における生成AIの活用を推進し、業界横断での課題解決と価値創出を目指すものだ。
今年度中に金融業務への実装を視野に入れた生成AI活用のユースケース創出や、効率的かつ安全な活用方法の確立に取り組む。金融業界全体の生産性向上と新たな価値創造に向けた画期的な一歩となることが期待される。
<本ニュースの10秒要約>
- NECと金融機関10社による生成AI共同研究会の設立
- Microsoft Azure OpenAI ServiceやNEC開発の生成AI「cotomi」を活用したユースケースの検証と人材育成
- 金融領域での生成AI活用ユースケース創出と安全な活用を今年度中に目指す
研究会設立の背景と目的
金融業界では生成AIを活用した業務効率化の取り組みが進んでいるが、個社単独での導入には限界がある。そこで、NECはこれまでの金融機関とのデジタル技術活用経験を活かし、10社と共同研究会を設立した。
目的は、生成AI活用に関するナレッジ共有、Microsoft Azure OpenAI ServiceやNEC開発の「cotomi」を用いたユースケース検証、そして生成AI活用を推進する人材育成だ。業界全体で新技術導入を効率的に進めることで、生産性向上と新たな価値創造を目指す。
参加企業と研究会の構成
研究会には、NECを運営主体として、愛媛銀行、大垣共立銀行、沖縄銀行、紀陽銀行、京都中央信用金庫、三十三銀行、静岡銀行、東京スター銀行を含む計10社の金融機関が参加している。これらの多様な金融機関が協力することで、地域や規模の異なる金融機関の視点を取り入れた幅広い検討が可能となる。
NECは、DXに関する戦略構想コンサルティングから実装までのEnd to Endサービスを提供し、研究会の活動を支援する。
NECの取り組みと「BluStellar」モデル
NECは従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、価値提供モデル「BluStellar(ブルーステラ)」を体系化した。このモデルは、業種横断の先進的知見と最先端テクノロジーを組み合わせ、ビジネスモデルの変革を通じて社会課題とお客様の経営課題の解決を図るものだ。
本研究会においても、このアプローチを活用し、金融業界の課題解決と価値創出を推進する。
今後の展望と期待される成果
研究会は今年度中に、金融領域での生成AI活用ユースケースの創出と、効率的・効果的かつ安全な活用方法の確立を目指している。これにより、金融業界全体の生産性向上や新たなサービス創出が期待される。
また、生成AIの安全な活用のための仕組み作りも重要な課題となる。NECの技術力と参加金融機関の業務知見を組み合わせることで、業界全体に波及効果をもたらす成果が生まれる可能性が高い。金融サービスの質的向上や、新たな顧客価値の創造につながることが期待される。
参照元:NEC
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