RDS、歩行計測ロボット「RDS CORE-Ler」を活用した未病対策の実証実験第一弾を南相馬市にて実施
最終更新日:2023年10月25日
株式会社RDSは、2023年10月23日、同社の歩行解析ロボット「RDS CORE-Ler」を活用した未病対策歩行解析の実証実験第一弾を、南相馬市にて実施したと発表した。
「RDS CORE-Ler」は、3Dカメラを搭載したロボットが利用者の歩行姿勢を測定し、そのデータをクラウドサーバ上で保存・解析する歩行計測システムだ。RDSは、「RDS CORE-Ler」を活用した未病対策において南相馬市と連携協定を締結しており、今後も同市のイベントなどで歩行解析の実験実施が予定されている。
<本ニュースの10秒要約>
- 3Dカメラを搭載したロボットが利用者の歩行姿勢を測定・解析する歩行計測システム「RDS CORE-Ler」
- 従来は高価であった動作解析システムを、一般へ広く普及。病気の早期発見や未病対策への貢献にも期待
- 実証実験第一弾は「南相馬市シニアの集い」で実施。今後も、南相馬市にて歩行解析の実験に取り組む
「今日の理想を、未来の普通に。」がコンセプトのRDS
RDSは、「今日の理想を、未来の普通に。」というコンセプトを掲げ、モータースポーツ/医療/福祉といった多様な領域で製品開発を手がける企業だ。主たる事業はデザイン/クレイモデル/CFRP成形/3Dプリンター/精密5軸機械加工/コンサルティング事業であり、これら事業に付随する3Dモデリングデータ製作/構造解析/各種モデル製作/塗装といった業務も自社で取り組む。
同社は、デザインを起点としてデータ/技術を掛け合わせたプロダクト開発を特に強みとしており、全工程を社内で完結できる総合力を活かしてオリジナルプロダクトの開発にも注力。車いすの姿をした新たなモビリティ「RDS WF01」は国際的にも高い評価を獲得し、イタリアで開催されるデザインコンペティション「A’ Design Award & Competition」でもカテゴリー最優秀賞のプラチナを受賞している。
歩行動作解析を一般へ広く普及させる「RDS CORE-Ler」
RDSの「RDS CORE-Ler」 は、これまでは高価な動作解析(モーションキャプチャー)システムが必要だった歩行動作解析を、一般へ広く普及させるべく開発された歩行解析ロボットだ。
このロボットは、被験者の歩行速度に合わせて移動しながら、搭載した3Dカメラで被験者の歩行姿勢を測定する。測定した歩行データは、送信されたクラウドサーバで解析。解析は、国立障害者リハビリテーションセンター研究所・運動機能系障害研究部 神経筋機能障害研究室の研究成果を基にして実施され、判定精度も機械学習によって常時向上される。
「RDS CORE-Ler」 ではまた、用途を歩行測定に特化することで従来よりも多項目の評価を実現。高度な歩行動作解析を一般の方へ広く普及させることで、発見が難しかった病気の早期発見や未病対策に役立つことが期待されている。
歩行解析を活用した未病対策を推進
少子高齢化が加速している現在の日本では、健康的に生活できる「健康寿命」が重要なテーマとなっている。この「健康寿命」にとって重要なのが歩行という動作であり、歩行や運動障害の解析は認知症/脳卒中/関節疾患などの未病対策にもつながる。
こうした考えからRDSと南相馬市は、歩行解析に関する連携協定を締結し、今回「RDS CORE-Ler」の実証実験第一弾を実施するに至った。この実証実験は、同市にて開催された「南相馬市シニアの集い」で行われ、30代~90代の29名が被験者として参加。10mの歩行テストで得たデータを罹患者の歩行データと参照し、病気の可能性について検証が行われた。
RDSは今後も、南相馬市にて行われるイベントや一部の健康診断(希望者のみ)で歩行解析の実験に取り組み、歩行解析を活用した未病対策を推進するとしている。
参照元:PRTIMES
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