SalesforceとNVIDIA、AIエージェントを推進する戦略的提携を発表
最終更新日:2024年09月19日
2024年9月17日(現地時間)、SalesforceとNVIDIAは、自律型AIエージェントを含む、企業向け先進的AI機能の開発に向けた戦略的提携を発表した。
この提携では、NVIDIAのAIプラットフォームとSalesforceのプラットフォームおよびAgentforceを統合し、最適化された予測型・生成型AIワークフローの提供を目指す。両社のテクノロジーを組み合わせることで、AIエージェントの開発を加速し、企業の生産性を飛躍的に向上させることが期待されている。
<本ニュースの10秒要約>
- 企業向け自律型AIエージェントと対話型アバター体験の開発を推進
- NVIDIAのAIプラットフォームとSalesforceのAgentforceを統合
- 危機管理、リアルタイム顧客サポート、天候影響予測など、様々な業務シーンでのAIエージェント活用を想定
AIエージェント技術の革新的統合
NVIDIAの加速コンピューティングとAIソフトウェアを含むAIプラットフォームと、SalesforceのプラットフォームおよびAgentforceを統合することで、予測型・生成型AIワークフローの最適化を実現する。
この統合により、SalesforceのCRMを利用する営業、サービス、マーケティング、ITチームに新たな洞察と生産性向上をもたらすことが期待される。Salesforceのマーク・ベニオフCEOは、この提携を「AIの第三の波」と位置付け、人間と知的エージェントがシームレスに協働する未来を描いている。
AIエージェントの具体的活用シーン
この提携によって実現される AIエージェントの活用シーンは多岐にわたる。
例えば、製品リコールやサービス停止時の危機管理では、AIエージェントが大量の顧客問い合わせに効率的に対応し、重要な問題を人間のエージェントにエスカレーションする。また、旅行や物流における天候の影響をリアルタイムで予測し、ルートを調整することで遅延や混乱を防ぐことができる。さらに、リアルタイムの顧客サポート解決では、AIエージェントがCRMの情報を即座に引き出し、ライブアバターチャットで顧客に解決策を提供する。
これらの活用により、顧客満足度と業務効率の大幅な向上が見込まれる。
AI駆動型アバターによる顧客体験の変革
SalesforceとNVIDIAは、NVIDIA ACEとAgentforceを活用したAI駆動型アバターの開発にも注力している。これらのアバターは、音声認識、テキスト音声変換、文脈に応じた視覚的反応などのマルチモーダルAIモデルを使用し、より魅力的で人間味のある体験を提供する。
具体的な活用例として、リアルタイムの営業コーチングフィードバック、ライブイベント管理、従業員トレーニング支援などが挙げられる。
これらのAIアバターは、カスタマーサービスや従業員支援の分野に革新をもたらし、より効果的かつパーソナライズされたインタラクションを実現する可能性を秘めている。
AI Market の見解
SalesforceとNVIDIAの戦略的提携は、企業向けAI市場に大きな影響を与える可能性がある。両社の技術力を結集することで、AIエージェントの開発と導入が加速し、企業の業務効率と顧客体験が飛躍的に向上する可能性がある。
特に、CRMデータとAI技術の融合は、カスタマーサービスや営業活動に革新をもたらす。また、AI駆動型アバターの実用化は、遠隔コミュニケーションやバーチャル空間での顧客対応に新たな可能性を開く。人間のコミュニケーションインターフェースとして、現時点ではやはりアバターのような機能は大きな役割を果たすと想定される。
参照元:salesforce
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