AIドローン「Skydio Dock and Remote Ops.」、大林組の建設現場における実証で自動巡回/進捗記録を実現
最終更新日:2023年01月27日
Skydio合同会社は、2023年1月26日、同社のAIドローンソリューション「Skydio Dock and Remote Ops.」の実証実験が、株式会社大林組の建設現場にて実施されたと発表した。
「Skydio Dock and Remote Ops.」は、クラウド接続型ドローンポートと遠隔操作ソフトウェアを組み合わせることで、ドローンによる建設現場監視などの自律的な実行を可能にしたソリューションだ。大林組の建設現場における実証で同製品は、現場の自動巡回や進捗記録を実現し、生産性向上に与える可能性が大きいことが確認されている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- AIドローンによる自律的な建設現場監視などが、GPS有無に関わらず可能な「Skydio Dock and Remote Ops.」
- 実証実験では、ドローンによる現場の自動巡視と遠隔操作による進捗記録が可能であることを確認
- 現場事務所から現場までの移動を効率化。ドローンをさらに活用し、業務全体の高度化・効率化実現を目指す
非GPS環境下や磁界環境下でも安定飛行を実現したSkydioのAIドローン
Skydioは、米国最大のドローンメーカーの日本法人として、自律飛行技術や全方位障害物回避技術を搭載したドローンを開発/製造している。飛行技術開発において同社は、AIの活用を進めると共に、Visual SLAMも活用。これまでのマニュアル操作ドローンでは飛行が困難であった非GPS環境下や磁界環境下においても、安定した飛行を実現した。この点で同社のドローンは、橋梁やインフラなどの点検業務に適した特徴を持つ。
こうした点をさらに活かすべく、同社は飛行支援ソフトウェアの開発も推進。複雑な構造物もあらゆる角度から精確かつ自動的に撮影できるドローン飛行を実現すると共に、高精度で忠実な3Dモデルも生成できる「Skydio 3D Scan」を開発した。また、遠隔操作を可能とするソフトウェアとして「Remote Ops」の提供も行っている。
自動巡回飛行と遠隔地操作を可能にする「Skydio Dock and Remote Ops.」
「Remote Ops」と、クラウド接続型のドローンステーション「Skydio DOCK」を組み合わせたソリューションとして、Skydioは「Skydio Dock and Remote Ops.」の提供も手がけている。同ソリューションは、ドローンの自動巡回飛行および遠隔地からパイロット操作による飛行を、GPS有無に関わらず可能にするものだ。バッテリの自動給電能力も持ち、またオフラインにおける自動巡回業務の検証サービスも合わせて行っている。
「Skydio Dock and Remote Ops.」では活用環境として、建設現場/倉庫/インフラ設備などを主として想定。特に建設現場については、現場を自動巡回して施工進捗を記録すると共に、現場の状況をリアルタイムで現場管理者に共有することで、建設業務の生産性向上支援を目指している。
以前から「Skydio 3D Scan」を活用していた大林組
今回「Skydio Dock and Remote Ops.」の実証実験に現場を提供した大林組は、以前から「Skydio 3D Scan」を活用していた経緯を持つ。データ取得が困難な屋内現場の施工管理や、自然災害被災後の修繕計画を立案するための状況記録について、同社は、「Skydio 3D Scan」を活用。さらなる建設現場の生産性向上を目指し、今回の実証に協力することとなった。
実証実験では、建設現場と離れた場所に設置したドローンポートに格納してあるドローンが、事前に指定された巡回ルートを自動で巡視できることが確認された。また、巡回ルード以外に見たい場所がある場合は人による遠隔操作を実施し、進捗記録が可能であることも確認された。
ドローンを活用した業務全体の高度化・効率化の実現を目指す
建設現場では、安全当番が現場の中を日々巡回して不安全の状況/場所がないかを確認する安全巡視業務が、必須となる。しかしこの業務は、現場事務所から現場までの移動に時間を要す場合もあり、この移動が生産性を落としている側面があった。またドローンを活用するにしても、遠距離操縦に非対応の機体の場合はドローンそのものの運搬業務が生じていた。
これらの課題を、「Skydio Dock and Remote Ops.」であれば解消できる可能性が、今回の実証実験では明らかになった。Skydioは今後も、ドローン飛行の安全性向上ならびにドローンを活用した業務全体の高度化・効率化の実現を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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