リアルタイム3Dコンテンツ制作・運用プラットフォーム「Unity」、新AI機能「Unity Sentis」「Unity Muse」発表
最終更新日:2024年06月28日
米Unity Technologies社は、2023年6月26日、同社のRT3D(リアルタイム3D)コンテンツ制作・運用プラットフォーム「Unity」において、新たなAI機能の提供を開始すると発表した。
「Unity」は、没入型2D・3Dコンテンツの制作などを支援する世界有数のプラットフォームだ。「Unity」では今回、AIを活用した「Unity Sentis」と「Unity Muse」の提供を開始し、ゲームプレイ/RT3D体験のインタラクティブ性の強化およびクリエイターの創作ワークフロー加速を実現している。
<本ニュースの10秒要約>
- インタラクティブなRT3Dコンテンツ/エクスペリエンスの制作に利用される「Unity」、AI活用を推進
- ランタイム推論エンジン「Unity Sentis」と、RT3Dコンテンツ制作ツール群「Unity Muse」を新たに発表
- 「Unity」専用のAIマーケットプレイスも同時に設立、生成AI(ジェネレーティブAI)によるRT3Dコンテンツ/体験の制作を加速
没入型コンテンツ制作を支援しているプラットフォーム「Unity」
「Unity」は、インタラクティブなRT3Dコンテンツ/エクスペリエンスの制作において世界的に活用されている。プラットフォーム内には包括的なソフトウェアおよびAIソリューションのセットを擁し、スマートフォン/タブレット/PCなどに加えてVR・ARデバイス向けの没入型コンテンツ制作を支援。この支援はあらゆる規模のコンテンツ制作者に向けて提供されており、対象となる制作プロセスも開発ライフサイクル全体にわたる。
Unity Technologies社はAIについて、3D/モバイル機器/インターネットが世界に対して革新的な影響をもたらしたのと同様に、ゲーム制作に巨大な影響をおよぼす可能性があると判断。このAIを活用し、インタラクティブなインテリジェンスの制作物への導入ならびに生産性の劇的向上を実現すべく、「Unity Sentis」と「Unity Muse」の提供を開始するに至った。
新たなAI機能、「Unity Sentis」と「Unity Muse」
今回発表された新たなAI機能のうち「Unity Sentis」は、「Unity」プロジェクトにおいてAIモデルを展開することのできるクロスプラットフォームランタイム推論エンジンだ。「Unity」のランタイム能力を活用することで、AIモデルによる推論提供をオンデバイスでも可能にしている。クリエイターは、クラウドコンピューティングの高いコストや遅延を気にせず、高レベルのインタラクティブ/ダイナミックな体験を提供することができる。
もうひとつの「Unity Muse」は、クリエイターのゲーム/アプリケーションに加えてデジタルツイン向けRT3Dコンテンツ制作を加速させるツール群だ。ツールのひとつである「Unity Muse Chat」では、「Unity」のワークフローのどこで作業していてもプロンプトを打ち込むとトラブルシューティングが可能であり、アセット/アニメーションの制作スピードを上げたい開発者向けのツールを揃えている。
ゲーム開発のための公認ソリューションも提供
Unity Technologies社は今回の発表において、「Unity」専用のAIマーケットプレイスを立ち上げたことも明らかにした。このAIマーケットプレイは、クリエイターのAI利用を支援すると共に、生成AIによるRT3Dコンテンツ/体験の制作加速を目的とするもの。マーケットプレイス内では、「Unity」によって互換性が検証されたゲーム開発のための公認ソリューションも提供されている。
なお、日本において今回の発表は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社がUnity Technologies社のプレスリリースを翻訳する形で、2023年6月28日に公開されている。
参照元:PRTIMES
生成AIについて詳しく知りたい方はこちら、3Dモデル生成AI主要ツールをこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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