ワタミ、バックヤード業務を自動化するGoalsのAIシステム「HANZO」シリーズを直営店に導入
最終更新日:2023年04月21日
ワタミ株式会社は、2023年4月19日、株式会社GoalsのAI売上予測・自動発注システム「HANZO」シリーズを導入したと発表した。
ワタミは外食事業で知られ、近年は店舗運営のDX化も推進している企業だ。今回同社が導入した「HANZO」は、飲食店のバックヤード業務をAIで自動化するシステムであり、シフト作成時の作業負担や食材ロスの軽減を実現している。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 飲食店のバックヤード業務をAIで自動化する「HANZO」で、シフト作成時の作業負担や食材ロスを軽減
- AIが売上予測と従業員数提案を行う「HANZO人件費」と、AIが食材発注量を算出する「HANZO自動発注」
- 「ミライザカ」「三代目 鳥メロ」「焼肉の和民」「かみむら牧場」にて導入、今後もDXを促進
店舗運営のDX化とSDGsへの取り組みを進めるワタミ
ワタミは、国内/海外における外食事業や宅食事業に加えて、農業や環境事業といった事業を広く手がけている。食に関する事業を展開する中で同社は、店舗運営のDX化を推進する必要があると判断。2017年度以降は、予約管理台帳やキャッシュレス決済、モバイルオーダーやデリバリー一元管理システムなどを導入するなど、新たなデジタル技術の活用も進めてきた。
その一方で同社は、昨今の企業が求められているSDGsへの取り組みについても注力。基本的に農薬・化学肥料を使用しない有機農業事業に取り組み、自社農場で育てた有機野菜/特別栽培農産物を運営店舗で積極的に使用するなど、持続可能な地球環境に配慮した事業展開を図っている。
飲食店舗のオペレーションを最適化する「HANZO」
DXとSDGsの取り組みを進める中でワタミは、運営店舗におけるバックヤード業務をデジタル技術で変革することが、環境配慮にも役立つと判断。この施策を実現するシステムとして今回、Goalsの「HANZO」シリーズを導入するに至った。
Goalsは、外食企業向け業務支援クラウドサービスの開発/販売/運用支援を行う企業だ。同社の「HANZO」シリーズは、飲食店のバックヤード業務をAIで自動化することで、業務の効率化やコストコントロールの適正化を可能にするというもの。同社が独自に開発した自動発注/原価計算/売上予測機能を実装し、飲食店舗のオペレーションを最適化している。
151店舗に「HANZO人件費」を、9店舗に「HANZO自動発注」を導入
ワタミは今回、直営店舗151店舗において「HANZO」シリーズの売上予測システム「HANZO人件費」を、9店舗には自動発注システム「HANZO自動発注」を、それぞれ導入した。
「HANZO人件費」は、AIが45日先までの売上予測を行い、その予測結果から時間帯別の予想来客数/必要な従業員数/労働時間目安を提案するシステムだ。人員の過不足がないシフトが容易に作成でき、また店長のスキルを問わず月次の売上計画算出も可能にしている。
「HANZO自動発注」は、AIが適切な食材の発注量を算出するシステムだ。天候による売上の増減や直近の注文傾向なども加味した形で店舗ごとに予測を行い、発注ミスによる食材不足/過剰在庫の防止や、食品ロスの軽減に貢献する。
良質なサービスの提供に努める
ワタミにおける今回の「HANZO」シリーズ導入は、「ミライザカ」「三代目 鳥メロ」「焼肉の和民」「かみむら牧場」において実施される。
同社は今後も、DXの促進を始めとする店舗の環境整備に取り組み、良質なサービスの提供に努めるとしている。
参照元:PRTIMES
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