TikTokのAIエフェクトとは?人気のエフェクトは?種類と使い方を含めて徹底解説!
最終更新日:2025年05月03日

TikTokでは、AI技術の進化に伴い、ユーザーがより自由に創造性を発揮できる動画生成機能が多く提供されています。
その中でも、AIを活用したエフェクトや音声生成、画像の自動アニメーションといった機能は、動画コンテンツに新たな表現の幅をもたらしています。
これらのエフェクト機能は、撮影前後の動画に視覚的・聴覚的な変化を加える手段として、プロの映像編集に匹敵するクオリティを手軽に実現できる点が特徴です。
本記事では、TikTokにおけるAIエフェクト、AI音声、AIライブモーションなどの機能をはじめ、エフェクトの使い方、そしてコンテンツにおけるラベル表示のルールや注意点までを包括的に解説します。
AI Marketでは
画像生成や動画生成に強いAI会社をご自分で選びたい場合はこちらで特集していますので併せてご覧ください。
目次
TikTokのエフェクトとは?
TikTokのエフェクト機能は、動画に視覚的・聴覚的な演出を加えるための編集ツールであり、コンテンツ制作における重要な要素のひとつです。
撮影前にエフェクトを適用してそのまま撮影を始めることも、撮影後にエフェクトを追加して仕上げを調整することも可能で、用途に応じた柔軟な編集が可能です。
エフェクトには、キャラクターの顔を変化させるような変形系、背景に動きや特殊な模様を加えるもの、音声を加工するボイスエフェクトなど、多種多様な種類があり、ユーザーの創造性を直感的に引き出す仕組みが整っています。
これらの機能を戦略的に活用することで、ブランドや個人クリエイターは、より高品質かつ差別化されたコンテンツを効率的に発信できるようになっており、TikTokは今やビジネス活用においても重要な映像制作プラットフォームとなりつつあります。
AIエフェクトの種類と使い方
TikTokで提供されているAIを活用した主なAIエフェクトの種類と使い方は以下の通りです。
AIエフェクト
AIエフェクトは、通常のエフェクトよりも動的・自動的な要素が強く、コンテンツに高度な演出を与えることができます。
TikTokでは、Effect Houseなどのツールを通じて、AI技術を活用したエフェクトの作成と適用が可能です。これにより、顔の変形、背景の変更、エフェクトの合成など、視覚的にインパクトのある動画表現が簡単に実現できます。
また、グリーンスクリーン、ランダマイザー、視覚効果なども組み合わせて使えるため、表現の幅が広がります。
これらのエフェクトは投稿画面のエフェクト一覧から簡単に選択・使用でき、誰でも手軽に映像編集のような演出を施すことが可能です。
AI音声
AI音声機能では、テキストを入力することでAIが自動で読み上げ音声を生成し、動画に追加できます。
また、一部のユーザー(利用には18歳以上である必要あり)には、自分の声を録音し、その音声をもとにAIが読み上げ用の音声モデルを生成するパーソナライズ機能も提供されています。
上記の画像は、TikTokアプリ内の音声エフェクト選択画面を示しています。
画面上部には「トレンド」「キャラクター」「サウンドエフェクト」といったカテゴリタブが表示されており、その下には、「声を変更するか、アフレコを録音してください」という案内文があり、各種音声フィルター(ボイスエフェクト)がアイコン付きで並んでいます。
上記の画像は、TikTokアプリにおける投稿準備画面のインターフェースを示しています。
画面右側には、動画に対して適用できるさまざまな編集オプションが縦に一覧表示されており、テンプレートの追加、テキスト入力、ステッカーの貼り付け、エフェクト、フィルターなどが含まれています。
赤い矢印で示されている「音声」アイコンは、録音や音声の編集、AI音声の追加などを行うための機能で、このボタンをタップすると、音声エフェクトの選択やアフレコ録音、AI音声生成などのオプションが表示され、動画に対する音声の加工が可能になります。
また、おすすめフィードから他ユーザーのAI音声を選んで手順に従い自分用のAI音声を作成することもできます。
AIライブモーションとは?
AIライブモーションとは、写真をもとにAIが自動的に人物を動かす動画を生成するTikTokの新機能です。
ユーザーはテキストプロンプトを入力することで、静止画からストーリー形式の動画を作成できます。
AIライブモーション動画の作成手順
- TikTokアプリでプロフィールを開き、プロフィール写真をタップ
- 写真を撮るかアップロードし、サイドパネルの「AIライブモーション」ボタンをタップ
- テキストプロンプトを入力し、「続行」
- 権限を許可して動画を生成
- 生成後、「あなたのストーリーズ」にアップロードするか、再生成や削除が可能
動画の生成中であっても、TikTokアプリ内の他の機能は引き続き利用可能です。また、生成された動画が下書きとして保存された場合、そのデータは7日間を過ぎると自動的に削除されます。
※今回、AIライブモーション機能は検証時に使用できませんでした(詳細な原因は不明)。
▼累計1,000件以上の相談実績!お客様満足度96.8%!▼
人気のエフェクト
今回、GoogleのImagen 3を用いて画像生成した人物画像を使用して、TikTokで人気のAIエフェクト機能をいくつか試してみました。
生成には約5〜10分の処理時間を要しましたが、完成した動画では、静止画だった人物が自然に動き出す様子が確認できました。
AI Food Lotto
TikTokのAIエフェクト「AI Food Lotto」は、静止画に対して人物がピザやケーキ等の食べ物を食べる動きを自動で生成するエフェクトです。
もとの画像には動きがなかったにもかかわらず、AIが顔の動きや手の動作を補完し、まるで人物が実際に食事をしているかのような自然なアニメーションに変換されています。
AI Violin Tada!
TikTokのAIエフェクト「AI Violin Tada!」は、静止画に映る人物がバイオリンを演奏しているような動きを、AIが自動的に生成するエフェクトです。
実際にはポーズのみの写真であっても、AIが顔の向きや腕の動き、視線の変化などを補い、あたかもその場で演奏しているかのようなリアルなアニメーションを再現してくれます。
AI Ghibli
「AI Ghibli」という機能では、もとの画像をもとにキャラクターの顔や雰囲気をアニメ調に変換し、まるでジブリ作品のような仕上がりを再現できます。
今回、女性の写真を用いてこのエフェクトを試してみたところ、完成したジブリ風画像では人物の性別がなぜか男性のように変化してしまいました。
想定とは異なる印象の仕上がりとなりましたが、AIによるスタイル変換が、意図とは異なる方向に個性的な表現を生み出すこともあることを実感できる結果となりました。
▼累計1,000件以上の相談実績!お客様満足度96.8%!▼
TiktokAIの料金プラン
TikTokアプリ内の基本的な機能やエフェクトの利用は、通常は無料で提供されています。
使う上での注意点
AI生成コンテンツのラベル付けの義務
TikTokでは、AIによって生成・編集されたリアルな画像・動画・音声などのコンテンツに対して、2種類のラベル表示機能(クリエイターによる手動ラベルと、TikTokによる自動ラベル)を導入しています。
これらのラベルは、視聴者がコンテンツの背景や加工の有無を正しく理解できるようにするためのものであり、コミュニティガイドラインに基づいて、AIによってリアルに生成・大幅に編集されたコンテンツには正確なラベル表示が義務付けられています。
クリエイターによる手動ラベル
コンテンツ投稿前の設定画面で「AI生成コンテンツ」の項目を有効にすることで、投稿に「AI生成」ラベルを付けることができます。
この機能は、視聴者にAIの使用を明確に示し、誤解を避けるために推奨されています。
TikTokによる自動ラベル
TikTokは、C2PA技術(Content Credentials)などを用いて、AIが生成したコンテンツを検出し、自動的に「AI生成」ラベルを適用するテストを開始しました。
AIを使用したエフェクトや、コンテンツに埋め込まれたメタデータを基に判断され、クリエイターが削除することはできません。
禁止されているAI生成コンテンツ
以下のようなコンテンツは、ラベルの有無にかかわらず禁止対象となっています。
- 信頼できる情報源を装ったコンテンツ
- 虚偽の危機状況を表現したコンテンツ
- 18歳未満や一般成人の画像を本人の許可なく使用したコンテンツ
TikTokのAIエフェクトに関するよくある質問まとめ
- AIエフェクトは無料で使用できますか?
はい、TikTokアプリ内の基本的な機能やエフェクトの利用は、通常は無料で提供されています。
撮影画面のエフェクト一覧から「AI」と明記されたエフェクトを選択することで、AI生成エフェクトを簡単に利用できます。多くのエフェクトはワンタップで簡単に適用可能で、特別な課金は必要ありません。
- AI生成コンテンツにはどのような制限がありますか?
完全にAIによって生成された現実的な画像・音声・動画や、現実の映像をAIで大幅に編集したコンテンツには適切なラベル付けが必要です。
また、信頼できる情報源を装ったコンテンツ、虚偽の危機状況を表現したコンテンツ、18歳未満や一般成人の画像を本人の許可なく使用したコンテンツなどは、ラベルの有無にかかわらず禁止されています。ラベルの不備はポリシー違反となる可能性があるため注意が必要です。
まとめ
TikTokのAIエフェクトには、動画に視覚的なインパクトを加えるビジュアル演出や、音声を加工する機能、さらに静止画からダイナミックな動画を生成するライブモーション技術など、多彩な表現手段が用意されています。
これらの機能は、誰でも直感的に操作できる設計でありながら、コンテンツに深みと独自性をもたらすことができる点が大きな魅力であるが、AIを活用したコンテンツには明確なラベル表示が求められるなど、透明性と信頼性を確保するためのルールも整備されています。
TikTokを活用するクリエイターや企業は、こうしたガイドラインや機能を正しく理解し、視聴者に誤解を与えない責任ある発信を心がけることが求められるでしょう。
AI Marketでは

AI Marketの編集部です。AI Market編集部は、AI Marketへ寄せられた累計1,000件を超えるAI導入相談実績を活かし、AI(人工知能)、生成AIに関する技術や、製品・サービス、業界事例などの紹介記事を提供しています。AI開発、生成AI導入における会社選定にお困りの方は、ぜひご相談ください。ご相談はこちら
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
運営会社:BizTech株式会社
弊社代表 森下𝕏:@ymorishita
掲載記事に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-contents@biz-t.jp
