「約6割が利用経験なし!?」ChatGPT認知度・利用動向調査レポート|2023年10月実施
最終更新日:2023年10月26日
AI Marketは、AI活用を検討している企業向けに、最適なAI会社の選定支援を行うコンシェルジュサービスを提供しています。
この度AI Marketでは、2022年から急速に認知が広がっている「ChatGPT」の認知度・利用動向について、アンケート調査を実施しました。
調査結果の概要
- 「ChatGPTという言葉を聞いたことがある」という回答は96.1%あるが、そのうち「利用したことがある」という回答は42.8%
- 「利用したことがある」という回答が最も高かった年代は20代で48.1%
- 「利用したことがある」という回答のうち、最も比率の多かった利用目的は「エンターテイメント(趣味等)」で29.7%
調査背景・目的
2022年から、ChatGPTを始めとする生成AIの活用は企業を中心に多く広がっています。
今回は、そんなChatGPTについて、実際どの程度の方が認識し、利用されているかを調査し、ビジネス活用の参考にして頂きたいという思いから、アンケート調査を実施しました。
ChatGPTの利用状況についてわかりやすく整理しましたので、ぜひご参考ください。
調査結果
全体の96%以上がChatGPTという言葉を「聞いたことがある」と回答
全有効回答数490名の内、ニュースやSNS等で、ChatGPTという言葉を聞いたことがあると回答したのは96.1%にのぼりました。
この結果から、ChatGPTという言葉は非常に多くの方が知っている浸透した言葉となっていることがわかります。
約57%が、聞いたことがあるものの「使ったことがない」と回答
「聞いたことがある」と回答した471名の内、57.1%が「使ったことがない」、42.8%が「使ったことがある」と回答しました。
知ってはいるものの、実際の利用はこれから更に増える余地がありそうです。
ChatGPTを「使ったことがある」と回答した年代で最も高いのは20代で約48%
「使ったことがある」という回答を年代別に集計したところ、最も利用率が高い年代は20代の48.1%でした。
10代のみ利用率が非常に低くなっており、それ以外は全年代とも利用率は40%を超えており、大きな差は見られませんでした。
ChatGPTを「使ったことがある」と最も多く回答した職業は学生で約53%
「使ったことがある」という回答を職業別に集計したところ、最も利用率が高い職業は「学生」で53.8%でした。
専業主婦の利用率は全体の中では最も低く、25.6%という結果になりました。
ChatGPTの利用頻度で最も多いのは「月に数回」で約67%
「使ったことがある」という回答をした202名のうち、最も多い利用頻度は「月に数回」で67.8%、次いで「週に数回」が27.2%、「毎日利用する」と回答したのは4.9%となりました。
ChatGPTの利用目的の1位は「エンターテイメント」で約29.7%
「使ったことがある」という回答をした202名に利用目的を聞いたところ、利用目的の1位は「エンターテイメント(趣味等)」で29.7%でした。
次いで「仕事の効率化」が2位で26.2%でした。
会社員に絞ったChatGPTの利用目的の1位は「仕事の効率化」で約35%
会社員(公務員・経営者含む)に絞って利用目的を聞いたところ、全体の35.2%が「仕事の効率化」を目的にChatGPTを利用していると回答しました。
「エンターテイメント(趣味等)」も引き続き多く、26%が利用目的として選択しています。
AI Marketによる調査まとめ
本調査から、ChatGPTの認知度は非常に高くなっているものの、まだまだChatGPTの利用率は低い、ということがわかりました。
これはChatGPTがブラウザからスタートし、2023年夏になってからスマホアプリが登場したことや、海外のサービスということによる取っ付きにくさなどが影響したのではないかと推測されます。
とは言え、サービス開始から1年弱という期間でほぼ100%の方が耳にしたことがあり、40%以上の方が利用したことがあるサービス、という点は凄いと言えます。
また一方で、ChatGPTというのはチャットベースのインターフェースであり、GPT-3.5やGPT-4と呼ばれるChatGPTの根幹であるLLM(大規模言語モデル)エンジンはAPIで活用できるようになっており、多くのビジネスにおいてChatGPTというインターフェースではなく、LINEやカスタマーチャットなど、多くの場面での組み込み利用が進んでいます。
そのため、ChatGPTを使ったことがない、という方でも、OpenAI社以外のサービス事業者が提供するチャット等を利用して、このLLMエンジン(サービスの裏側でGPTをAPI利用)であるOpenAI社の提供する「GPT」に触れる機会は知らず知らずのうちに増えていくことが予想されます。
AI Marketでは今回のように、ビジネス側面だけではなく、幅広い視点からAIの活用がどのように広がっているかなどを調査してまいりたいと考えています。
ChatGPTとはなにか、を詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
本データの利用について
・本調査レポートのデータは自由にご利用ください。(画像の転載も問題ございません。)
尚、ご利用頂く際は、出典元として「AI Market調査」「AI Market調べ」等を明記頂きますようお願い致します。
・合わせて、出典元として本ページへのリンク設置をお願い致します。
調査概要
・調査期間:2023年10月24日~2023年10月25日
・調査方法:インターネット調査(クラウドワークス)
・調査対象:全国の18歳以上の男女
・有効回答数:490名
※年代:10代/1.4%、20代/18.4%%、30代/38.2%、40代/25.9%、50代/11.8%、60代以上/4.3%
※職業:会社員(公務員・経営者含む)/53.3%、専業主婦/17.1%、アルバイト・フリーター/14.5%、学生5.5%、その他9.6%
※各設問ごとの回答率は端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
AI Marketの編集部です。AI Market編集部は、AI Marketへ寄せられた累計1,000件を超えるAI導入相談実績を活かし、AI(人工知能)、生成AIに関する技術や、製品・サービス、業界事例などの紹介記事を提供しています。AI開発、生成AI導入における会社選定にお困りの方は、ぜひご相談ください。ご相談はこちら
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
運営会社:BizTech株式会社
掲載記事に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-contents@biz-t.jp