グローバル・ブレインとKDDIの共同ファンド、生成AI基盤モデルを開発するSakana AIに出資
最終更新日:2024年10月11日
グローバル・ブレイン株式会社は、2024年1月17日、同社の運営ファンド「KOIF3号(KDDI Open Innovation Fund3号)」にてSakana AI株式会社に対する出資を実行したと発表した。
グローバル・ブレインはスタートアップへの出資を手がける企業であり、「KOIF3号」は同社とKDDI株式会社が立ち上げたコーポレートベンチャーキャピタルだ。Sakana AIは、自然界の法則に着想を得た構造に基づく生成AI基盤モデルを開発する企業であり、今後はKDDIとも連携しながら事業成長を図る。
<本ニュースの10秒要約>
- グローバル・ブレインとKDDIによるコーポレートベンチャーキャピタル「KOIF3号」
- 自然界の法則に着想を得た構造に基づく生成AI基盤モデルを開発するSakana AI
- KDDIのデータも提供、大規模な生成AI基盤モデルが抱える計算量の増大を解消へ
AI/IoTといった領域にて投資を展開する「KOIF3号」
グローバル・ブレインは、「事業創造による未踏社会の創造」というミッションを掲げてベンチャーキャピタル事業を展開している。リーマンショック直後に生まれた数々の企業が現在の世界経済を大きく牽引していることを受け、未曽有の事態を切り抜ける力を秘めたスタートアップの支援を推進。誰も到達したことのない社会の実現を目指し、世界中のスタートアップと大企業とを結びつけて事業の創造を支援している。
「KOIF3号」は、同社とKDDIがスタートアップの成長を第一に考えて設立したファンドだ。2018年4月の設立以来、同ファンドではKDDIグループが全体で持つ技術/ビジネスに対する知見も活用し、AI/IoT/データマーケティング/フィンテック/B2B SaaSといった領域にて投資を展開。投資先となるベンチャーには、KDDIグループが保有する様々なアセットも提供され、幅広い領域での事業連携も実施されている。
Llion Jones氏とDavid Ha氏によって設立されたSakana AI
今回「KOIF3号」が出資を実行したSakana AIは、生成AI基盤モデルの開発に取り組むスタートアップだ。生成AI(ジェネレーティブAI)による技術革新の契機を生んだ論文「Attention Is All You Need」の著者であるLlion Jones氏と、「World Models」の研究者であるDavid Ha氏によって設立されたことでも知られる。
同社は現在、現状の大規模な生成AI基盤モデルが抱える計算量の増大という課題の解決を目指している。そのため、創業者らが培った自然言語処理技術やAIアーキテクチャの設計技術を活用し、自然界の法則に着想を得た構造に基づくモデルの開発を推進。多数の小型AIモデル同士を効率的に連携させることで、巨大な計算資源に依存する必要がなく、高度な適用能力も備えたAIモデルの構築を進めている。
KDDIと連携しながらSakana AIの事業成長を支援
グローバル・ブレインはSakana AIについて、創業者らの独創的なビジョンと技術力を高く評価。KDDIと連携しながらSakana AIの事業成長に向けた多面的な経営支援・強化を行うべく、「KOIF3号」からの出資を実行するに至った。
「KOIF3号」から出資を受けるSakana AIは、今後はKDDIからデータなどのアセット提供も受けながら研究開発を推進する。
参照元:PRTIMES
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