Googleが企業向け新AI基盤「Agentspace」発表、NotebookLMとの統合でAIエージェントと検索機能を大幅強化
最終更新日:2024年12月17日
2024年12月14日(現地時間)、Googleはエンタープライズ向けの新しいAIプラットフォーム「Google Agentspace」を発表した。
企業内に散在する情報やナレッジを統合し、Geminiの推論能力とGoogle品質の検索機能を組み合わせることで、従業員の生産性を向上させる。従来は4~6個のツールを使用していた質問や回答のプロセスを単一のプロンプトで完結できるようになり、企業の意思決定と業務効率を大幅に改善する。
NotebookLMとの統合により、複雑な情報の理解やポッドキャストのような音声要約機能も提供する。
<本ニュースの10秒要約>
- 企業内の散在データを統合し、Geminiの推論能力とGoogle検索品質を備えたAIエージェントプラットフォームの提供開始
- NotebookLM Plusの統合により、企業向けセキュリティ機能を備えたデータ分析と音声要約機能の実装を実現
- Confluence、Google Drive、Jira、SharePointなど主要サードパーティアプリケーションとの連携機能を標準搭載
NotebookLMとの統合による情報活用の革新
NotebookLM Plusの統合により、企業ユーザーは複雑な情報を効率的に理解し、新しい洞察を得ることが可能となった。
ポッドキャストのような音声要約機能を含む新機能が追加され、セキュリティとプライバシー機能が強化されている。また、実験的なGemini 2.0 Flashの導入も開始され、早期アクセスプログラムへの参加受付を開始した。
エンタープライズ向け検索機能の強化
Google Agentspaceは、企業全体のための単一の検索エージェントとして機能する。
非構造化データ(文書やメール)と構造化データ(表)の両方に対応し、会話形式での支援、複雑な質問への回答、プロアクティブな提案、アクションの実行が可能だ。多言語対応により、異なる言語で作成された情報も理解できる。
カスタムAIエージェントによる業務自動化
マーケティング、財務、法務、エンジニアリングなどの部門向けにカスタマイズされたAIエージェントを提供する。
従業員は研究、コンテンツ作成、反復的なタスクの自動化を効率的に実行できる。さらに、ローコードのビジュアルツールを使用して、従業員自身がエージェントを構築・調整することも可能となる予定だ。
AI Market の見解
Google Agentspaceは、企業向けAIプラットフォームの新たな標準となる可能性を持つ。特筆すべきは、NotebookLMとの統合による深い情報理解と、主要な企業向けアプリケーションとの広範な連携だ。
セキュリティ面でもVPCサービスコントロールやIAM統合など、企業ニーズに応える機能を実装している。
Microsoft CopilotやAmazon Qなどの競合製品と比較して、Googleの検索技術とGeminiの推論能力を組み合わせた点が強みとなる。今後、企業のAI活用における中核プラットフォームとしての成長が期待できる。
参照元:Google
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