メガネのOWNDAYS、AI営業管理職／AI接客社員／AI問診社員を正式採用。次世代の店舗運営を目指す

OWNDAYS株式会社は、2024年6月3日、メガネ店運営を支援するAI社員3名を正式に迎え入れたと発表した。

同社は、メガネ／サングラスの製造販売を手がける企業であり、店舗オペレーションの改善に向けて以前からDX推進に注力してきた経緯を持つ。今回のAI社員の「採用」もこうした取り組みの一環であり、メガネ店の運営に特化したAI営業管理職やAI接客社員、視力測定後の問診を担うAI問診社員の3名を迎えることで、次世代の店舗運営を目指す。

＜本ニュースの10秒要約＞

• メガネ店の運営に特化したAI営業管理職やAI接客社員、問診を担うAI問診社員を「採用」
• 広範な情報を学習したAIチャットボットで、マニュアルの閲覧にかかる時間を大幅に削減
• スムーズなインバウンド対応も可能に。「人気キャラクターによる視力測定」も検討中

店舗オペレーションの改善に向けてDXを推進してきたOWNDAYS

OWNDAYSは、ブランド「OWNDAYS」の運営を通じてアイウェアの小売事業を展開している。同社は、顧客の生活を豊かにするメガネの提供に取り組んでおり、日本から世界へ向けた新しい需要とサービスの開拓にも挑戦。「OWNDAYS」も全世界13カ国／地域に事業を拡大しており、運営店舗数は560店舗以上におよぶ。

同社は以前から運営店舗のオペレーションの改善に向けて、リモート視力測定サービスやLINEを活用した顧客登録を導入するなど、DX推進に力を入れてきた。このDX推進において同社は、「人のあたたかみを感じられるDX」というテーマを設定。顧客の不便解消とスタッフが働きやすい職場環境の整備の実現を、デジタルの活用によって目指してる。

今回のAI社員の「採用」も、同社のこうしたDXをめぐる取り組みの一貫として行われるに至った。

正式に迎え入れられたAI営業管理職とAI接客社員、AI問診社員

今回OWNDAYSが正式に迎え入れたAI社員は、AI営業管理職「AI-AM／OWNDAYS BRAIN」、AI接客社員「アイ・ランドルト」、そしてAI問診社員「タクミ・ランドルト」の3名だ。

「AI-AM」は、販売／顧客データや専門知識など「OWNDAYS」に関わる広範な情報を学習したAIチャットボットだ。スタッフの疑問に素早く回答することで、上長確認やマニュアルの閲覧にかかる時間を大幅に削減できる。また「AI-AM」のナレッジベースを組み込んだ「OWNDAYS BRAIN」は、アプリケーションを通じて営業支援を担う。

「アイ・ランドルト」は、モニターを通じて接客を行う。レンズの納期など多様な質問に回答することで店舗の人手不足を補うと共に、スムーズなインバウンド対応も実現する。「タクミ・ランドルト」は、視力測定後の顧客に最適なメガネの作成度数を提案するAI問診社員だ。同社に蓄積された膨大なデータに加えて、顧客の着用傾向や使用目的まで解析することで、高精度な処方を可能にしている。

インバウンド需要の高い店舗から導入を進める予定

AI接客社員「アイ・ランドルト」についてOWNDAYSは、顧客の輪郭を読み取って商品提案を行う機能や、過去の購入履歴やショッピング傾向に基づきキャンペーン情報を提供する機能などの実装を予定している。AI問診社員「タクミ・ランドルト」についても、アバターのデザイン変更機能を活かして「人気キャラクターが視力測定を担当する」といったサービスの展開を検討中だ。なお、AIを用いた視力測定に関するサービスについては、同社は現在ビジネス特許を申請している。

同社は、「AI-AM／OWNDAYS BRAIN」については既に「OWNDAYS」国内全店舗に導入を完了。「アイ・ランドルト」「タクミ・ランドルト」は、関東を中心としてインバウンド需要の高い店舗から導入を進め、年内で50店舗体制を実現するとしている。

参照元：PRTIMES

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