AIの民主化を目指すRUTILEA、シリーズD等で約86億円を調達
最終更新日:2024年09月02日
「AIを簡単に。」をミッションに掲げるRUTILEAグループが、2024年8月までにシリーズDラウンドでのエクイティファイナンス及びデットファイナンスによる総額約86億円の資金調達を完了したことを2024年9月2日に発表した。
この調達により、同社の累積資金調達額は約100億円に達し、AI開発プラットフォーム事業の展開や新規事業への投資を加速させる方針だ。
<本ニュースの10秒要約>
- RUTILEAグループ、シリーズD及びデットファイナンスで総額約86億円の資金調達を実施
- 大和ハウスベンチャーズをリード投資家とし、既存・新規投資家や複数の銀行が参画
- 調達資金は福島でのGPUデータセンター整備やAI開発プラットフォーム事業の展開に活用予定
資金調達の概要と投資家
RUTILEAグループは、シリーズDラウンドでのエクイティファイナンスとデットファイナンスを組み合わせた資金調達を実施した。エクイティ側では、大和ハウスベンチャーズがリード投資家として参画し、Abies Ventures、グローバル・ブレイン、Shimadzu Future Innovation Fundなどの既存投資家に加え、りそなキャピタル、京都キャピタルパートナーズといった新規投資家も加わった。
デット側では、京都銀行、りそな銀行、三井住友銀行、東邦銀行、七十七銀行からの借入を実施。これにより、無担保・無保証・希薄化なしでの資金調達を実現している。
調達資金の使途と今後の展開
調達した資金は、主に以下の用途に活用される予定だ。
まず、AI福島によるGPUデータセンターの整備が挙げられる。このデータセンターを基盤として、AI開発プラットフォーム事業を始めとする新規事業への投資を行う。
さらに、研究開発の推進や営業・エンジニアの採用増強にも資金を充てる方針だ。
RUTILEAは2018年の創業以来、精度の高いAIをすぐに使える状態で提供することで、労働生産性の向上に貢献してきた。近年は中央省庁や自動車産業など、特定業界に特化したバーティカルAI事業を展開している。
AI Market の見解
RUTILEAの今回の大規模資金調達は、日本のAI業界における重要なマイルストーンと言える。同社のバーティカルAI戦略は、各産業の特性に合わせたAIソリューションを提供する点で効果的と考えられる。
また、GPUデータセンターの整備とAI開発プラットフォーム事業の展開は、日本のAI開発環境の向上に大きく寄与する可能性がある。これにより、AIの開発コストが低減し、より多くの企業がAI技術を活用できるようになると予想される。
一方で、競争の激化するAI市場において、RUTILEAが独自の優位性を維持し続けられるかが今後の課題となることも想定される。技術革新のスピードが速いこの分野で、継続的な研究開発と人材確保が重要になるだろう。
参照元:PR TIMES
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