Sakana AI、日本の大手企業から300億円調達!AIサイエンティストの開発で世界をリード
最終更新日:2024年11月17日
2024年9月17日、日本発のAIスタートアップSakana AIが、シリーズA資金調達の一環として、日本の大手企業からの投資を受けたことを発表した。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループなどの主要銀行グループに加え、NEC、SBIグループ、第一生命、伊藤忠グループ、KDDI、富士通、野村ホールディングスなど各業界のリーディングカンパニーが投資家として参画。これにより、シリーズAとして合計約300億円の資金調達を完了した。
<本ニュースの10秒要約>
- Sakana AI、日本の大手企業から投資を受け、シリーズAで合計約300億円の資金調達を完了
- 自然から着想を得た基盤モデルの進化と「AIサイエンティスト」技術の開発で世界をリード
- 日本企業とのパートナーシップを通じ、日本の産業や社会の課題解決と国際競争力向上を目指す
Sakana AIの革新的な技術開発
Sakana AIは、自然から着想を得たアプローチで最先端の基盤モデルを進化させる分野を開拓してきた。2024年3月には複数の基盤モデルの統合を自動化する方法を開発し、6月にはLLM(大規模言語モデル)を使ってLLMのトレーニングを効率化する方法を発見した。
さらに8月には「AIサイエンティスト」と名付けた、LLMを用いて研究開発プロセス自体を自動化する革新的な技術を実現した。これらの技術開発により、Sakana AIは世界のAI開発の最前線に立つ企業として注目を集めている。
日本企業との連携強化
Sakana AIは日本で創業した企業であり、日本を拠点とすることに誇りを持っている。日本の文化や慣習を重視し、日本社会の課題解決に貢献することを第一の使命と考えている。今回の日本企業からの投資受け入れは、日本企業とのパートナーシップを構築し、日本に根差しながらグローバル市場に展開していくという戦略の一環だ。三菱UFJフィナンシャル・グループの亀澤宏規CEOは、Sakana AIの技術力と革新的なモデル開発手法への期待を表明し、MUFGのAI戦略の高度化に寄与すると述べている。
今後の展望と目標
Sakana AIは、日本企業とのパートナーシップを通じて、日本の産業や社会が抱える課題を共に解決し、新たな可能性を切り拓くことを目指している。同社は日本のAI技術の進化を支え、日本の国際競争力を高める一助となることを信じている。日本をAI開発のフロンティアとして世界をリードする新たな時代を創出するため、Sakana AIは研究開発に加えて、特に事業での連携を加速させていく方針だ。
AI Market の見解
Sakana AIの今回の資金調達と日本企業との連携強化は、日本のAI産業にとって大きな転換点となる可能性がある。「AIサイエンティスト」に代表される同社の革新的な技術は、研究開発プロセスの効率化だけでなく、新たな科学的発見や技術革新を加速させる潜在力を秘めている。日本の大手企業との連携は、これらの技術の実用化と産業応用を促進し、日本の各産業のデジタル変革を加速させるだろう。
また、Sakana AIが日本を拠点としながらグローバル市場を目指す姿勢は、日本のAI産業の国際競争力向上に大きく貢献すると考えられる。今後、Sakana AIの技術が様々な産業分野でどのように活用され、どのような成果を生み出すかに注目が集まるだろう。
参照元:Sakana AI 株式会社
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