xAI社、イーロン・マスクが新たなLLM（大規模言語モデル）「Grok 3」を発表。DeepSearch機能も

xAI社、イーロン・マスクは2025年2月18日、新たなLLM（大規模言語モデル）である「Grok 3」 を発表した。

下記はGrok 3のプレゼンテーション動画だ。

最新のベンチマーク結果によると、Grok 3はChatbot Arenaにおいて歴代最高スコアとなる1400 ELOを記録し、圧倒的な性能を示した。これにより、xAIの技術が現在の最先端AIモデルの一角を占めることが明確になった。

Grok 3 は、数学、推論、コーディングの各分野において高いスコアを記録している。

特に数学テスト「AIME 2025」では93%のスコアを達成し、競合するモデルを上回る成果を示した。さらに、一般知識質問（GPQA）では75%（推論込みで85%）、コーディング能力を測る LiveCodeBenchでは57%（推論込みで80%）という優れた数値を記録している。

また、Grok 3の特徴として特筆すべきは学習速度の速さだ。AI業界の中で後発の立場にあったxAIだが、圧倒的なスピードで技術を向上させており、Apple Siriの共同創業者である Tom Gruberも、「AIにおいて最も重要な要素は学習速度である」との見解を示している。

すでに一部の開発者は、Grok 3 を活用したアプリケーションの開発を開始している。あるユーザーは、Grok 3 のみを用いて短時間でゲームを制作 し、そのプロセスの驚異的な効率性を報告している。

テキストで指示を出すだけで、AIがコードを生成し、動作するゲームを即座に作り上げたという。この事例は、Grok 3 が単なる会話AIではなく、開発ツールとしても革新的であることを示唆している。

今後、Grok 3のAPI提供が開始されれば、開発者コミュニティにおいてさらに広く活用されることが予想される。

下記は、Grok 3で提供されているDeepSearch機能のデモ画面だ。

参照：xAI