【ChatGPT agent完全ガイド】エージェント機能の特徴・料金・使ってみた実例・OperatorやDeep Researchとの違い解説!
最終更新日:2025年08月21日

- ChatGPT agent(エージェントモード)は、OpenAIが提供するWeb操作・分析・資料作成を一貫して行う最新のAIエージェントであり、対話型で高度な業務自動化を実現
- 複数のツールを統合したエージェントモードは、ブラウジングからコード実行、ファイル編集までを自律的にこなし、柔軟なタスク処理が可能
- 「Operator」と「deep research」の機能を融合し、タスクの実行から出力までを1つのエージェントで完結できる
2025年7月、OpenAIは新たに「ChatGPT agent(エージェントモード)」を発表しました。
従来のChatGPTに「行動する力」を持たせた進化版であり、Webサイトの操作やファイルの編集、分析レポートの作成など、複雑なタスクを自らの仮想コンピューター上で実行できるAIエージェント機能です。
ユーザーの指示に応じて思考し、最適なツールを選び、実際に行動することで、日常業務から高度な知的作業まで幅広く支援します。
本記事では、OpenAIが発表した新機能「ChatGPTエージェントモード」の概要や特徴、できること、実際に使ってみた活用例、搭載モデルの性能、料金プラン、使い方、他ツールとの違いを詳しく解説します。
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目次
ChatGPTエージェントモードとは?
ChatGPT can now do work for you using its own computer.
Introducing ChatGPT agent—a unified agentic system combining Operator’s action-taking remote browser, deep research’s web synthesis, and ChatGPT’s conversational strengths. pic.twitter.com/7uN2Nc6nBQ
— OpenAI (@OpenAI) July 17, 2025
ChatGPT agent(ChatGPTエージェントモード)は、OpenAIの「ChatGPT」に統合された新機能で、ユーザーの指示に応じて能動的にWeb操作やコード実行、ドキュメント作成などのタスクを遂行するAIエージェントです。
2025年7月17日に正式発表され、ChatGPT Pro、Plus、Teamプランで利用可能となっています。従来の「Operator」や「deep research」の機能を統合し、ひとつの統一エージェントとして提供されます。
関連記事:「AIエージェントとは?生成AIとの違い・自律型の仕組み・種類・活用例を徹底解説!」
ChatGPTエージェントモードの料金プラン
ChatGPTエージェントモードは、以下のプランで利用可能です。
プラン | 利用可否 | メッセージ数 |
---|---|---|
Pro | 利用可能(即日) | 月400件 |
Plus | 利用可能 | 月40件 |
Team | 利用可能 | 月40件(チーム共有) |
Enterprise / Education | 今後数週間以内に提供予定 | 未定 |
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ChatGPTエージェントモードの特徴
ChatGPTエージェントモードの特徴に以下があります。
- マルチツールによる高度な実行能力
- 統合型仮想コンピューターの活用
- 対話を中心とした柔軟な作業フロー
それぞれのポイントを説明します。
マルチツールによる高度な実行能力
ChatGPTエージェントモードには、複数の専用ツールが統合されており、状況に応じて最適な手段を自ら選択してタスクを実行できます。
- WebサイトをGUI上で操作可能な「ビジュアルブラウザ」
- テキスト処理に特化した「テキストブラウザ」
- コードを実行する「ターミナル」
- 外部アプリケーションと接続する「APIアクセス」
これらを柔軟に組み合わせることで、例えばカレンダー情報をAPIで取得し、Web上で会議予約を行い、結果をファイルとしてまとめるといった複合的な処理も可能です。情報収集からアクションまで一貫して行える点が大きな特徴です。
統合型仮想コンピューターの活用
ChatGPTエージェントモードは、自身の仮想コンピューター上で各ツールを動作させる構造を持っています。これによりタスクの途中でも文脈を保持しながら複数の操作を連携させることが可能です。
たとえば、以下のような一連の流れを仮想環境内で完結できます。
- あるWebページをテキストブラウザで読み込む
- 必要なデータをダウンロード
- ターミナル上でそのデータを処理
- 処理結果をビジュアルブラウザで確認・編集する
この構成により、操作対象が多岐にわたるタスクでも、一貫した状態管理と処理の最適化が可能になっています。
対話を中心とした柔軟な作業フロー
ChatGPTエージェントモードは、従来のChatGPTと同様に自然な対話を通じてタスクを遂行します。しかし、作業中にも柔軟な介入が可能である点が特徴です。
ユーザーは進行中の処理を中断したり、ブラウザ操作を引き継いで自らログインすることもできます。また、タスクの途中で内容を変更した場合でも、進捗を維持したまま新たな指示に沿って処理を継続します。
逆に、ChatGPT側から追加の情報提供を求めることもあり、ユーザーとの双方向のやりとりを通じて、より目的に沿った成果物を生成します。タスクの完了時にはスマートフォンアプリを通じて通知を受け取ることも可能です。
ウェブタスクで7割を超える正答率の性能
ChatGPTエージェントモードには、OpenAIの「o3」モデルをベースに、ブラウザ、ターミナル、仮想コンピューターといった実行環境を統合した独自エージェントシステムが搭載されています。実際の性能としては、Webタスクに関するベンチマーク「WebArena」で78.2%の正解率を記録し、人間の精度に迫るレベルです。
また、数理推論の難問を扱う「FrontierMath」でも27.4%の正答率を記録し、従来のモデルを大きく上回っています。
参考:Introducing ChatGPT agent: bridging research and action
「Operator」や「deep research」との違い
ChatGPTエージェントモードは、従来の「Operator」および「Deep Research」それぞれの強みを統合し、より高度かつ柔軟なタスク処理を可能にしたエージェント機能です。
以下の表では、それぞれの特徴とChatGPTエージェントモードとの違いを比較しています。
項目 | Operator | Deep Research | ChatGPTエージェントモード |
---|---|---|---|
Web操作 | クリック・スクロール・入力などGUI操作が可能 | 非対応 | GUIとテキストの両ブラウザでWeb操作が可能 |
情報の分析・要約 | 不得意 | 分析や要約に優れる | 分析・要約に加え、実行も可能 |
ツール連携 | 限定的 | 限定的 | ブラウザ・ターミナル・APIなどを柔軟に切り替え |
タスク実行の一貫性 | Web操作に特化し、分析や出力は分離 | 分析はできるがWeb上の操作はできない | 操作・分析・出力まで一気通貫で処理 |
ユーザーとの対話性 | 限定的 | あり | 対話ベースでの柔軟なタスク制御が可能 |
ChatGPTエージェントモードは、これら2つのアプローチを統合し、それぞれの制約を補完したことで、操作性と知識処理能力の両立を実現しています。結果として、ユーザーはより直感的かつ効率的にタスクを委ねることができます。
ChatGPTエージェントモードでできること・主な機能
ChatGPTエージェントモードでできること・主な機能は以下です。
- Web操作の自動化
- 外部アプリ連携と情報取得
- ファイル作成・編集
- データ分析・コード実行
それぞれのポイントを説明します。
Web操作の自動化
ChatGPTエージェントモードは、自身のブラウザを通じてWebサイト上のクリックやスクロール、フォーム入力、ログインなどの操作を行えます。これにより、予約・購入・情報収集といった作業が自動化されます。
外部アプリ連携と情報取得
ChatGPT connectors(コネクター)を利用することで、ChatGPTは以下のような外部アプリケーションと安全に接続し、必要な情報をチャット内で検索・取得・活用できます。
- Google Drive
- Gmail
- GitHub
- Microsoft OneDrive
- SharePoint
たとえば、Gmailとの連携によりメールの要約や予定確認が可能になり、GitHubでは特定のコード処理箇所を検索して内容を説明させるといった開発支援も行えます。
また、一部のアプリ(Google Driveなど)ではコンテンツを事前に同期・インデックス化する「Synced connector」にも対応しています。それで、ユーザーが明示的に検索指定をしなくても、ChatGPTが自動的に関連情報を参照しながら回答精度を高めることができます。
ファイル作成・編集

スライド資料やスプレッドシートの作成、既存ファイルの編集などにも対応しており、ベクター形式の編集可能なプレゼン資料や構造化された表を自動生成できます。
データ分析・コード実行
ターミナル機能を活用し、Pythonコードの実行によるデータ分析やスクリプトの作成も可能です。専門的な知識を要する業務でもサポートします。
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ChatGPTエージェントモードの使い方
ChatGPTエージェントモードは、ChatGPTのツールドロップダウンから「エージェントモード」を選択することで利用可能です。
会話中の任意のタイミングでモードを切り替えることができます。「競合を調査して資料を作成してほしい」や「出張の旅程を組んで予約してほしい」といった依頼を入力するだけで、自動的にブラウザやターミナルなどを活用してタスクを実行します。
作業中には、画面上に進行状況がナレーション形式で表示され、ユーザーはいつでもブラウザ操作を引き継いだり、タスクを中断・再開したりすることが可能です。タスクが完了すると、スマートフォンのChatGPTアプリに通知が届く仕組みも用意されています。
実際にChatGPTエージェントモードを活用してみた実例
ChatGPTエージェントモード機能をAI Mrket編集部で実際に使ってみた以下の3つの事例を紹介します。それぞれ異なる用途で活用し、その操作性や出力結果を検証しました。
- 企業への問い合わせ文を自動作成・送信
- 最新ニュースを収集しスライド資料を作成
- X(旧:Twitter)からiPhoneに関するポストを収集し、分析
企業への問い合わせ文を自動作成・送信
今回、AI導入や生体認証技術の導入に関心がある企業が、弊社のWebサイト経由で問い合わせをする際の文面作成と自動送信を行ってもらいました。
生体認証に関する技術(顔認識・虹彩認識など)についての相談内容を記載し、情報提供の可否や導入支援の可用性について確認するという目的で送信しています。
以下の画像は、実際の入力画面の様子です。
以下のように文面を自動作成してくれました。かなり具体的な内容を書いてくれています。ここの時点でユーザーに文面内容の確認と同意、問い合わせフォームからデータ送信する際の他の必要事項の確認をお願いしてくれました。
以下のように、フォームへの入力まで完了してくれました。実際の送信はユーザーの操作が必要となります。
以下の動画は、ChatGPTエージェントモードを使用して、お問い合わせフォームに必要な情報を自動で入力している様子です。今回のタスクは5分もかからずに完了しました。
また、送信後は、以下のような内容が弊社に正しく届いていることも確認できました。
最新ニュースを収集しスライド資料を作成
次に試してみたのは、ChatGPTのエージェント機能を活用して、最新の自民党に関するニュースを自動でWeb上から収集し、その情報をもとにプレゼンテーション用のスライド資料を生成するという作業です。
以下画面のように、実際に情報収集して、スライドまで作成してくれました。
以下の動画はChatGPTエージェントモードで生成されたスライドです。
X(旧:Twitter)からiPhoneに関するポストを収集し、分析
X(旧Twitter)上に投稿されたiPhoneに関する意見や反応を、自動で収集・分析することができました。
その中で特に多く見られたのは、「バッテリーの発熱問題」や「Bluetooth接続の不安定さ」、そして「Dynamic Islandに対する評価」など、製品に関する不満や使用時のトラブルに関する声でした。
また、ポジティブ・ネガティブな意見の比率を数値で可視化し、さらに不満点の傾向もグラフ化することで、ユーザー評価の全体像を把握できるようになっています。
以下の画像は、ユーザーの意見を「★5評価率(満足度)」に基づいて分類し、ポジティブ意見とネガティブ意見の比率を示したものです。
この生成にかかった時間は約13分でした。分析作業はChatGPTのエージェント機能によって実施され、情報の収集からグラフ化までを短時間で効率的に完了しました。
この作業で使用した実行ログはこちらから確認できます。
https://chatgpt.com/share/688c3574-e018-8010-a427-b6396396cd0e
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ChatGPTエージェントモードを使う上での注意点
ChatGPTエージェントモードはWeb上の情報や外部サービスと直接連携して動作するため、以下のリスクに注意が必要です。
- 機密情報の取扱い:ウェブサイト等のログイン操作時にはユーザーが操作を引き継ぐ必要があります。ChatGPTエージェントがパスワードなどを記録することはありません。
- プロンプトインジェクション:Webページ内に仕込まれた悪意ある指示によってChatGPTエージェントの動作が誘導される可能性があります。
- 操作ミスや誤動作:現実世界に影響を与える行動(購入やメール送信など)については、ユーザーの明示的な許可が求められます。
OpenAIは検出システムや許可確認の強化によってセキュリティ強化に対応しています。それでも、送付する情報に意図せず機密情報が含まれる場合もあるので注意が必要です。
関連記事:「ChatGPTのセキュリティリスクとは?企業で行うべき具体的対策とは」
ChatGPTエージェントモードについてよくある質問まとめ
- ChatGPTエージェントモードを使うには何が必要ですか?
ChatGPTエージェントモードは、Pro、Plus、Teamプランのユーザーが利用できます。ChatGPTの画面上部にあるツールメニューから「エージェントモード」を選択することで利用を開始できます。
- ChatGPTエージェントモードはどこまで自動で作業してくれますか?
Webの閲覧・操作、コード実行、資料作成、外部アプリ連携まで自動で行えます。ただし、重要な操作(ログインや購入など)はユーザーの確認や介入が必要です。
- セキュリティやプライバシー面は大丈夫ですか?
ChatGPTエージェントモードは、ユーザーの許可なしに重要な操作を実行せず、接続アプリへのアクセスも認証後のみ行われます。また、接続先データの使用や保存にはプランごとの制限と設定があります。
まとめ
ChatGPTエージェントモードは、OpenAIが開発した考えて行動する次世代AIエージェントです。仮想コンピューターを駆使してWeb操作・分析・資料作成など幅広い業務をこなし、直感的な操作と柔軟な対話でユーザーの業務を大幅に効率化します。
現在はPro、Plus、Teamユーザー向けに提供されており、今後さらなる進化が期待されています。

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