Gemini「Deep Research」とは?使い方や性能を検証レビュー!
最終更新日:2025年02月27日

2024年12月11日に公開されたGeminiのDeep Researchは、ウェブ上の膨大な情報を分析し、包括的なリサーチレポートを生成する新しい機能です。
本記事では、GeminiのDeep Researchの特徴や使い方、使用感を、実際に使用した結果を元に詳しくレビューします。
目次
GeminiのDeep Researchとは?
GeminiのDeep Researchは、Gemini 1.5 Proモデルで利用可能な、膨大な情報を短時間で収集し、整理するAIリサーチ機能です。
利用には月額2,900円の「Google One AI プレミアム」への加入が必要ですが、初月は無料トライアルが提供されており、試しやすいのが特徴です。
利用制限については不明ですが、10回以上使用しても利用が制限されることはありませんでした。
GeminiのDeep Researchの使い方
GeminiのDeep Researchを利用するには、GeminiのウェブサイトまたはGeminiアプリで、モデルのセレクトボックスから1.5 Pro with Deep Researchを選択する必要があります。
次に、検索ボックスに質問や指示を入力すると、10秒程度でリサーチ計画を生成してくれます。リサーチ計画を修正したい場合は、「計画を編集」をクリックしどのように修正してほしいかを指示すると、指示内容を反映したリサーチ計画を再生成させることができます。
リサーチ計画が問題ない場合は「リサーチを開始」をクリックすると、様々な情報源を調査しながら、5-10分程度でレポートを作成してくれます。
GeminiのDeep Researchを実際に使用した結果
実際にDeep Rearchを使用したところ、質問内容に応じて5分から10分ほど検索結果の生成までに時間がかかり、やや長めでした。しかし、収集された情報は非常に充実しており、詳細な文章や膨大なデータが提示されました。リサーチの内容は、箇条書きや表などが適切に用いられており、視認性の高いレポート形式で提示されます。
下記は、実際にプロンプト入力から出力までの一連の動画です。(途中から倍速になります。)
「これから日本で自動車メーカーを立ち上げたいが、どうしたらよいか?」という専門家でなければかなり回答が難しい質問をしたところ、59のwebページから情報を参照し、読みやすく網羅的な回答を生成してくれました。
Perplexityの「Deep Research」機能やGrokの「DeepSearch」機能を検証したところ、回答の生成までにそれぞれ3分程度と1分程度の時間がかかっており、回答の生成に5-10分程度を要するGeminiのDeep Researchは生成速度の面では劣るという結果になりました。
内容については、記事という設定でメッセージ性を含みながら、「法的要件・手続き」「技術、設備、人材」「資金調達」「現在の自動車産業の市場の状況・トレンド」など多岐にわたる情報を提供してくれました。
下記は、生成内容の抜粋です。
近年の自動車業界は、電気自動車(EV)や自動運転技術の台頭、カーシェアリングの普及など、大きな変革期を迎えています。このような状況下で、新規参入を果たし、成功を収めるためには、綿密な計画と周到な準備が不可欠です。
この記事では、日本で自動車メーカーを立ち上げるためのステップを、法的要件・手続き、技術・設備・人材、資金調達、競争環境、業界動向の観点から詳細に解説し、新規参入を目指す起業家にとっての羅針盤となることを目指します。
日本で自動車メーカーを設立するための法的要件と手続き
日本で自動車メーカーを設立するには、自動車の製造・販売に関する様々な法律や規制を遵守する必要があります。主な法的要件と手続きは以下の通りです。
車両に関する法規制
道路運送車両法:
自動車製造事業法:
その他の関連法規:
~~中略~~
結論: 挑戦の先にある未来へ
日本で自動車メーカーを立ち上げることは、決して容易なことではありません。 高額な初期投資、激しい競争、複雑な法規制など、多くの課題を乗り越える必要があります。
しかし、周到な準備とたゆまぬ努力によって、成功を掴むことは可能です。
成功の鍵
この記事で解説した情報が、新規参入を目指す起業家にとっての道標となり、日本の自動車業界に新たな風を吹き込むことを期待します。
GeminiのDeep Researchの検索結果の特徴
GeminiのDeep Researchが回答を生成する際に参照されるソースの数は、質問内容に応じて変化し、30-70程度でした。
Deep Researchが生成する文章の多くは文末の詳細ボタンから引用を確認することができる上に、回答の最後にも引用一覧がまとめられています。
検索対象にはウェブサイトだけでなく、YouTubeも含まれており、話題に応じた多様な情報が取得できる点が特徴的です。また、基本的にプロンプトの言語が優先されますが、必要に応じて異なる言語の情報も収集し回答を生成してくれます。
ただし、情報源が誤っていることや古いウェブサイトが参照されることもあり、情報の正確性や鮮度には注意が必要です。
GeminiのDeep Researchの特徴
GeminiのDeep Researchは、別のチャットで質問を投げかけることで複数のリサーチを並行して行える点が特徴的です。これにより、調べたいことが複数ある場合は大幅な時間短縮が可能です。調査が終了すると、画像のように画面左のチャット一覧の該当するチャットに赤い丸がつき知らせてくれます。
また、生成した内容はGoogle docsに出力できたり、表をGoogleスプレッドシートに出力したりすることも可能で、Googleならではの強みを持っています。
しかし、一つのチャットで一度しかDeep Researchを使用することができないため、前の回答を受けて再度Deep Researchをするという使い方はできず、使用するたびにチャットを新規作成する必要があります。
まとめ
GeminiのDeep Researchは、情報収集の手間を大幅に削減し、詳細なレポートを自動生成してくれる新しいAIリサーチ機能です。生成されるレポートは整理されていて読みやすく、ドキュメントやスプレッドシートに出力できるのも便利な点です。
利用には「Google One AI プレミアム」への加入が必要ですが、一カ月の無料トライアルがあるため、試してみてはいかがでしょうか。
AI Marketでは
AIや生成AIに強いAI会社をご自分で選びたい場合はこちらで特集していますので併せてご覧ください。
Gemini「Deep Research」についてよくある質問まとめ
- GeminiのDeep Researchとは何ですか?
GeminiのDeep Researchはユーザーのリクエストに対して、関連する情報を自動的に収集、分析し、整理されたレポートとして提供する機能です。
- GeminiのDeep Researchは無料で使えますか?
GeminiのDeep Researchを利用するには「Google One AI プレミアム」への加入が必要です。ただし、初月は無料トライアルが提供されているため、簡単に試すことができます。
メルマガ会員募集中!

AI Market を運営するBizTech株式会社の代表取締役です。本アカウントでは、最新の生成AIツールの使い方やノウハウを中心に発信していきます!国内外のAIトレンドを発信する𝕏(旧Twitter)アカウントもぜひフォローお願いします!
𝕏:@ymorishita
BizTech株式会社HP:https://www.biz-t.co.jp/
