トリプルアイズのAI顔認証勤怠システム「AIZE」、大規模自治体としては初めて世田谷区が採用
最終更新日:2024年05月07日
株式会社トリプルアイズは、2024年4月22日、同社の顔認証勤怠システム「AIZE」が東京都世田谷区に採用されたと発表した。
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トリプルアイズは、AIプラットフォームとシステムインテグレーションの2軸で事業を展開しているITベンチャーだ。同社の「AIZE」は512次元の特徴量を顔画像から検出・認識できる顔認証勤怠システムであり、世田谷区では会計年度任用職員の出退勤管理システムとして採用。大規模自治体の「AIZE」採用は、今回が初となる。
<本ニュースの10秒要約>
- 512次元の特徴量を顔画像から検出・認識できる顔認証勤怠システム「AIZE」
- 煩雑さが課題化していた会計年度任用職員の管理業務に採用、8月より本稼働へ
- 大型自治体の採用は、今回が初。「顔認証出退勤システムの先駆者」として提供
「未来の常識」として提供している顔認証システム「AIZE」
トリプルアイズは、「テクノロジーに想像力を載せる」という経営理念に基づき、AI/DX領域で事業に取り組む企業だ。人に優しいICTを提供すべく、他者への想像力を発揮して顧客と社会の夢をテクノロジーで実現すると共に、世界と時代を広い目で見渡しながらイノベーションを追求。2019年には、長年の囲碁AIの研究開発で培ったAI技術を活かし、画像認識プラットフォームとして「AIZE」の提供を開始した。
「AIZE」は、同社が独自に開発した画像認識プラットフォームだ。世界最大級となる512次元の特徴量を顔画像から検出することで、個別認識を実現。年齢/性別/感情さえ認識できる能力を持ち、また豊富なサービスレイヤーを備えることであらゆる業種/業態が持つニーズへの対応も可能にした。同社はこの「AIZE」を、限りない可能性を秘めたAIエンジンと自負し、「未来の常識」として顧客企業に提供している。
6400人程度を対象として、顔認証で勤怠管理
世田谷区の「AIZE」採用は、紙ベースによる職員の出退勤管理を脱却するための取り組みとして実施された。同区役所では昨今、会計年度任用職員(従来の非常勤職員やアルバイト職員に相当)の職場環境と働き方が多様化しており、勤務時間の適切な把握や管理業務そのものの煩雑さが課題化。顔認証による勤怠システムであればこれらの課題が解消できると考え、4年以上にわたり全国約2000拠点以上で既に提供実績を持つ「AIZE」の導入を選定/採用するに至った。
同区において「AIZE」は、本庁舎をはじめとして保育園/学校/図書館など約500カ所に導入される。顔認証のための端末は、長期安定運用とコストの両面を踏まえてタブレットを活用。この端末とクラウド上の「AIZE」と連携させ、有給休暇も含めた勤怠/休暇情報が可視化できるUIを構築する。導入拠点における年間を通じた任用職員数は約5000~5400人であり、同システムは年間の延べ任用人数となる6400人程度を対象として顔認証による勤怠管理を行う予定だ。要件定義/開発/構築期間に約3カ月をかけ、システムの本稼働/運用は2024年8月より開始予定となっている。
「顔認証出退勤システムの先駆者」として
2024年現在、顔認証出退勤システムについて実証実験のため導入する自治体はあっても、実運用まで行う自治体は決して多くない。世田谷区規模の大型自治体が導入する事例に至っては、今回が初となる。事例が少ないとも言えるこうした状況に対応すべくトリプルアイズは、東北最大小売事業者において約250店舗/約3万人規模の顔認証勤怠管理を3年間運用してきた実績や、岐阜市/伊勢市といった自治体との取り組みで得た知見を活用。「顔認証出退勤システムの先駆者」として、より効率的な勤怠管理を実現するとしている。
参照元:PRTIMES
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