東急電鉄/東急セキュリティ/アジラ、AI画像解析技術を活用した警備オペレーションの実証実験を東急3駅で実施
最終更新日:2023年07月11日
東急電鉄株式会社は、2023年7月10日、AI画像解析技術を活用した警備オペレーションの実証実験を東急電鉄の駅構内において実施すると発表した。
この実証実験は、東急電鉄と東急セキュリティ株式会社、そして株式会社アジラの3社が行うものだ。アジラのAI警備システム「asilla」などを活用し、駅構内における利用者の転倒やトラブルなどの把握および瞬時通知や、駅係員/警備員による連携対応の実現などが目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- 駅構内における利用者同士のトラブル防止や急病人・異常行動の早期発見に向けて、AI画像解析技術を活用
- 50台の対象カメラ台数から得た映像を分析、アジラのAI警備システム「asilla」でトラブルを瞬時に把握
- 有効性に関する検証を行った後、システムの全駅導入を予定。鉄道インフラの適切な維持・更新を続ける
AI画像解析技術でトラブルを検出、駅係員/警備員が連携対応
東急電鉄は、中期事業戦略において「3つの変革・4つの価値」を掲げおり、「3つの変革」の中では「駅・運行サービス」を、「4つの価値」の中では「都市交通における快適性の向上と課題の解決」「安全・安心・環境の更なる追求」を、特に重視している。こうした姿勢に対応してグループ会社の東急セキュリティも、駅構内における利用者同士のトラブル防止や急病人・異常行動の早期発見に向けた取り組みを推進。2022年8月には、東急電鉄渋谷駅にてAI画像解析技術を活用した実証実験も行った。
この実証実験では、AI画像解析技術によって駅構内での利用者トラブルなどが検出された場合、東急セキュリティ画像監視センターに当該映像が瞬時に通知され、監視員による確認および駅係員/警備員による連携対応が行われた。実験内では、AI画像解析技術の精度検証に加えて異常発生時のオペレーションに関する実現性の検証、またサービス面での効果検証なども行われている。
既存の防犯カメラなどをAI化する「asilla」、警備員の業務軽減も実現
東急電鉄/東急セキュリティ/アジラの3社が今回行う実証実験は、2022年8月に渋谷駅にて実施した実験を祐天寺駅/宮崎台駅/宮前平駅の計3駅にて行うというものだ。50台の対象カメラ台数から得た映像を分析する形で、トラブル把握の有効性が検証される。
実験には、東急セキュリティが提供する画像×警備オペレーションサービス「TS-Zero」においてラインナップされているAI警備システム「asilla」が用いられる。「asilla」は、既存の防犯カメラなどをAI化することによって、異常行動(転倒/卒倒/ケンカ/破壊)や不審行動(千鳥足/ふらつき\違和感行動)を検出した時だけ瞬時に映像を通知することができるシステムだ。映像を解析するAIは、世界トップクラスの行動認識AI技術を基にして開発されており、見逃し/見落としの削減や警備員の業務軽減を可能にしている。
オペレーションの実現性確認と検討課題の洗い出しを行う
3社による今回の実証実験は、2023年7月11日から約1か月間にわたって行われる。この実験を通じて有効性に関する検証を行った後、東急電鉄は同システムの全駅導入を見据えた形でオペレーションの実現性確認と検討課題の洗い出しを行う予定だ。
同社は今後も、公共交通としての使命を果たし続けるために、鉄道インフラを適切に維持・更新するとしている。
参照元:PRTIMES
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