アジラとギフトパッド、人流データでマーケティング
最終更新日:2024年11月13日
行動認識AI企業のアジラは2024年8月29日、マーケティング支援企業のギフトパッドとの業務提携を発表した。この提携により、アジラの「AI Security asilla」から得られる人流データをギフトパッドのマーケティング戦略に活用。
街おこしや商業施設イベントなどにおいて、より精密で費用対効果の高い施策の提案と、その効果測定の精度向上を目指す。両社の強みを生かし、実世界でのマーケティングにAIの力を本格導入する取り組みが始まる。
<本ニュースの10秒要約>
- 行動認識AI企業アジラとマーケティング支援企業ギフトパッドが業務提携。AIによる人流データをマーケティングに活用
- 商業施設や街づくりにおける精密なマーケティング戦略の立案と、AIを用いた効果測定の精度向上を実現
- 両社の顧客基盤と技術を組み合わせ、実世界でのマーケティングにおけるAI活用の新たな可能性を追求
業務提携の概要と目的
アジラとギフトパッドの業務提携は、主に3つの柱から成り立つ。第一に相互送客、第二にAI Security asillaを利用した人流データのマーケティング策定への応用、第三にAI Security asillaを利用したマーケティングの効果測定だ。
この提携の目的は、アジラの行動認識AI技術とギフトパッドのマーケティング支援ノウハウを組み合わせることで、より効果的なマーケティング戦略の立案と実施を可能にすることにある。
特に注目すべきは、AI Security asillaを用いた人流調査や属性分析のデータ活用だ。これにより、ギフトパッドはこれまで以上に緻密で費用対効果の高いマーケティング施策を顧客に提案できるようになる。また、提案の裏付けとなるデータをAIで計測することで、説得力のある提案が可能となる。
両社にとってのメリットと期待される相乗効果
この提携は、両社にとって大きなメリットをもたらす。
ギフトパッドにとっては、アジラのAI技術を活用することで、マーケティング施策の精度向上と効果測定の高度化が期待できる。特に、非インターネット空間であるリアル世界でのマーケティング効果測定は従来難しいとされてきたが、AI Security asillaを用いることで、エリアごとの滞留時間やセグメントごとのアクションフックなどを正確に計測し、数値化することが可能となる。これにより、次回以降のマーケティング戦略立案に活用できる貴重なデータが蓄積される。
一方、アジラにとっては、ギフトパッドが持つ独自の顧客基盤や、屋外を含む自治体や商店街などの「街」への導入を推進できるメリットがある。商業施設や複合施設への導入が順調に伸びているアジラにとって、この提携は新たな市場開拓の機会となる。
両社代表のコメントと今後の展望
ギフトパッドの園田幸央代表取締役は、アジラの行動認識AIとの連携により、従来のキャンペーン施策の費用対効果を更に高められると期待を寄せている。特に、不特定多数へのバラマキ型キャンペーンの精度向上だけでなく、商業施設や地域における人流解析を踏まえた新たな付加価値の創出を目指すとしている。
一方、アジラの尾上剛代表取締役CEO兼COOは、AI Security asillaが提供する様々なマーケティングデータの有効活用に関して、ギフトパッドの幅広い業種や自治体でのマーケティング支援経験が大きな力になると期待を表明している。両社の強みを生かし、顧客に新たな価値を提供できることへの喜びを示している。
AI Market の見解
アジラとギフトパッドの業務提携は、AI技術と実世界マーケティングの融合という点で注目に値する。
この提携により、従来は定量化が難しかった実店舗や街中でのマーケティング効果を、AIを用いて精密に測定・分析できるようになる。これは、オンラインマーケティングと同等の精度で実世界のマーケティングを最適化できる可能性を示唆している。
一方で、AIによる行動認識技術の精度向上と、そのデータの適切な解釈・活用が課題となるだろう。この提携が成功すれば、小売業や地方自治体などにおけるAI活用の新たな展開が期待でき、AIマーケティング市場全体の成長を加速させる可能性がある。
参照元:PR TIMES(アジラ)
PR TIMES(ギフトパッド)
また、データ分析・予測について詳しく知りたい方はこちらもご参考ください。
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