アルテア、AIを活用した製品開発向けシミュレーションでLGエレクトロニクスと協業

計算科学および人工知能（AI）分野で世界をリードするアルテアエンジニアリング株式会社は、このほど、LG Electronics社と製品開発のデジタル変革を加速させるための覚書を締結したと発表した。

両社は共同で、研究開発およびシミュレーションプラットフォームの構築を推進し、コンピュータ支援エンジニアリング（CAE）、データ分析、自動化などを含む重点研究分野における情報を共有するという。

＜本ニュースの10秒要約＞

• アルテアエンジニアリングとLG Electronicsが製品開発における協業を開始
• CAE、データ分析、自動化、デジタルツイン（注1）といった研究分野における情報を両社で共有
• AIベースのシミュレーション技術を搭載したデジタル開発環境を活用し、製品開発プロセスのスピードアップと市場投入の早期化を実現

取り組みについて

両社は、LGの製品開発技術とアルテアのシミュレーションおよびAI技術を統合することで、より高度なDX開発環境を構築し、LGが製品開発に用いているCAE/自動化プラットフォーム開発やデジタルツイン（注1）技術について協力していくという。

AIベースのシミュレーション技術を用いたデジタル開発環境を構築することによって、製品開発段階における物理テストの必要性を最小限に抑え、データ分析や最適化技術から得られるフィードバックを反映できるようになる。これらの力を組み合わせて、相互作用させることで、開発プロセスのスピードアップと市場投入までの時間の短縮を実現するという。

今回の発表にあたり、アルテアのChief Technology OfficerであるSam Mahalingamは下記のエンドースメントを出している。
「アルテアは、製造企業の迅速かつ効率的な製品開発を支援するための、高度なシミュレーション、ハイパフォーマンスコンピューティング、データ分析技術を有しています。LGとの今回の協力を通じて、LGの競争力を高める強力で信頼性の高い技術基盤を構築してまいります。」

また、LG Electronics Production Engineering and Research Institute（PRI）製造革新センター副所長のSeungKey Lee氏が下記のエンドースメントを出している。
「アルテアとのコラボレーションを通じて、スマート製品開発の成長エンジンであるデジタル変換技術を進化させ、製品開発を加速させる環境を構築していきたいと考えています。」

参照元：PRTIMES
注1：「デジタルツインとは？メリットは？導入事例は？」わかりやすくこちらの記事で解説しています。