AIと高度なカメラセンサーによる店舗「CAINZ Mobile Store」、実証実験開始へ
最終更新日:2022年10月23日
株式会社カインズは、2022年8月16日、AIとカメラセンサーを活用した店舗「CAINZ Mobile Store」の実証実験を、同年9月より開始すると発表した。
同社は28都道府県下に230店舗を展開するホームセンターチェーンであり、「CAINZ Mobile Store」はテクノロジーによりレジを通らず買い物を可能にした店舗。実証実験は同月1日より、カインズメンバー(同社従業員)限定で開始される。
<本ニュースの10秒要約>
- レジを通らず買い物を可能にした店舗「CAINZ Mobile Store」
- AIとカメラセンサーを活用するAiFi社の無人店舗ソリューションを採用
- 顧客体験の向上に加えて、省人化による効率向上などにも期待
「ストレスフリー」に重点をおいたデジタル戦略の一環
カインズは近年、「ストレスフリー」「パーソナライズ」「コミュニティー」「エモーショナル」という4つの視点を目的としてデジタル戦略を進めている。特に「ストレスフリー」の点には注力しており、顧客の購買時におけるわずらわしさ解消を目指して「カインズアプリ」の開発・提供などを手がけてきた。今回実証実験が行われる「CAINZ Mobile Store」も、こうした取り組みの一環にあたる。
店内上部に設置されたカメラが顧客の動きを認識
「CAINZ Mobile Store」では、店舗入り口にあるゲートに専用アプリのQRコードをかざして入店すると、店舗出口を出た時点で決済が完了する。店内上部に設置されたカメラが顧客の動きを認識し、手に取った商品も判断した上で、アプリで自動決済を行うシステムとなっている。
このシステムを実現するためにカインズは、米国AiFi社が提供する無人店舗ソリューションを採用。このソリューションは、複雑なAIシステムと最先端のコンピューターヴィジョンのアルゴリズムを基盤としており、店内における人々の行動追跡や、手に取った商品の識別、また顧客の入退店も記録できる。
「CAINZ Mobile Store」により顧客は、レジに並んで会計を待つ時間や、買い物かごから買い物袋に入れ替える手間などを省くことができる。店舗側にとっても、省人化による効率向上を期待できるシステムとなっている。
カインズ本社1階ロビーで実証実験へ
「CAINZ Mobile Store」の実証実験は、埼玉県本庄市のカインズ本社1階ロビーに機器を設置する形で開始される。カインズオリジナル商品を中心とする約200アイテムを、24時間販売するという。
この実証実験の結果を踏まえた上で、同社は同店舗の今後の展開を検討する予定。またこれからも、デジタル施策を通じた企業改革を実施し、新たな顧客体験を提案し続けるとしている。
参照元:PRTIMES
AIカメラの仕組み、活用事例についてこちらで特集しています。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp