AI特化型のベンチャーキャピタル・ディープコア、2号ファンドを総額117億円でファイナルクローズ
最終更新日:2023年06月02日
株式会社ディープコアは、2023年5月31日、2号ファンド「DEEPCORE TOKYO2号(正式名称:DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合)」を総額117億円でファイナルクローズしたと発表した。
同社は、AI領域に特化した投資事業を展開するベンチャーキャピタルだ。今回クローズした「DEEPCORE TOKYO2号」は、シード・アーリーステージのAIスタートアップへの投資を目的として組成され、生成AIやロボティクスといった先進的技術分野への重点的な投資を予定している。
<本ニュースの10秒要約>
- AIに特化してスタートアップへの投資事業を展開するベンチャーキャピタル、ディープコア
- クローズした「DEEPCORE TOKYO2号」では、生成AIやロボティクスへの重点的な投資を予定
- AIやその周辺技術の社会実装に取り組むスタートアップも支援、最新技術の実用化を進める
技術で世界を変える志を持つ起業家を支援
DEEPCOREは、技術で世界を変える志を持つ起業家の支援を目的として、AI領域においてプレシード/シードからシリーズAのスタートアップを対象としてベンチャーキャピタル事業を手がけている。2018年に組成した「DEEPCORE TOKYO1号」では、スタートアップ62社に投資した実績も持つ。
同社は投資活動に加えて、AI技術者/研究者/起業家のためのコミュニティ「KERNEL」の運営も手がける。会員制インキュベーション拠点として「KERNEL HONGO」も運営し、事業立ち上げに取り組む起業家を集中的に支援するためのメンバーシップとして「KERNEL Plus」も展開。海外進出を見据えたスタートアップのアクセラレータープログラム「KERNEL Global Startup Camp」も運営している。
2023年4月末時点での投資対象は39社
AI特化型のベンチャーキャピタル事業を展開する中でDEEPCOREは、「ChatGPT」の台頭などによって従来以上にAIへの社会的な関心が集まり、生活者にとって身近な存在となりつつあることに着目。そこで「DEEPCORE TOKYO2号」では、生成AIやロボティクスなどの新たな技術を重点投資分野と設定した。
「DEEPCORE TOKYO2号」の投資先には、生成AIによって広告クリエイティブのパーソナライズを図るOmneky社や、ローコードと生成AIを組み合わせたプラットフォーム開発を進めるJitera社などが含まれる。また、建設系AIのDataLabs社や農業系AIのDegasなども投資先のスタートアップとして名が上がっており、2023年4月末時点での投資対象は39社におよぶ。
社会や人々の生活がより豊かになることを目指す
「DEEPCORE TOKYO2号」に投資家として参画しているのは、ソフトバンクグループ株式会社やSMBC日興證券株式会社、株式会社みずほ銀行やMistletoe Venture Partners株式会社などだ。
ディープコアは同ファンドにおいて生成AIへの重点投資を進めるが、その一方で生成系以外のAIに対する支援も予定。AIやその周辺技術の社会実装に取り組むスタートアップも幅広く支援することで、最新技術の実用化を進め、社会や人々の生活がより豊かになることを目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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