AI企業のエクサウィザーズ、粉体秤量工程の高速/自動化サービスをカワダロボティクスと共同開発
最終更新日:2022年11月25日
株式会社エクサウィザーズは、2022年11月22日、製造業における粉体秤量工程の高速/自動化サービス「exaBase ロボティクス 粉体秤量 for NEXTAGE」を、カワダロボティクス株式会社と共同で開発したと発表した。
このサービスは、エクサウィザーズのロボットAIソリューション「exaBase ロボティクス」と、カワダロボティクスのヒト型双腕ロボット「NEXTAGE」を活用するものだ。2023年1月の提供開始を予定している。
<本ニュースの10秒要約>
- ロボットAIソリューションとヒト型双腕ロボットを活用、粉体秤量工程を高速/自動化
- 多様な容器を用いた特性の異なる複数種類の粉体でも、高速かつ高精度な秤量が可能
- 従来型のAIロボットアームより所要時間を約30%短縮、粉体以外の秤量システムも開発へ
ロボットAIソリューション「exaBase ロボティクス」を提供するエクサウィザーズ
エクサウィザーズは、「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する」というミッションを掲げて、様々なAIソリューション/プロダクトの開発・提供を手がける企業だ。AIアルゴリズムやソフトウェアなどの技術アセットを搭載したプラットフォーム「exaBase」も展開し、AIアプリケーションの共同開発などにも取り組んでいる。
同社は、製造現場における品質/生産性の向上支援も行っており、そのためのロボットAIソリューションとして「exaBase ロボティクス」も提供。この「exaBase ロボティクス」では、対象物の画像データや現場機器・ロボット制御データ、またシミュレータ生成データといった多様なマルチモーダルデータを活用し、工程の自動化・最適化を実現している。
カワダロボティクスのヒト型双腕ロボット「NEXTAGE」を、AIで制御
エクサウィザーズとカワダロボティクスによる「exaBase ロボティクス 粉体秤量 for NEXTAGE」は、「三品産業」と呼ばれる化粧品/医薬品/食品業界の製造工程において秤量工程全体の所要時間を短縮すべく、開発されるに至った。
「三品産業」の製造現場では、粉体を定常的に秤量する業務が多数存在し、近年はAI/ロボットによる自動化も図られている。しかしこの業務では、特性の異なる複数種類の粉体や、瓶/バケツといった多様な容器を扱う工程も発生するため、自動化が困難という課題があった。
これらの課題解決に向けて「exaBase ロボティクス 粉体秤量 for NEXTAGE」では、多様な容器を用いた特性の異なる複数種類の粉体の秤量自動化を実現する「exaBase ロボティクス」と、ボトルの把持/秤量を同時に行うカワダロボティクスのヒト型双腕ロボット「NEXTAGE」を融合。よりスピーディーかつ高精度な秤量を、自動で行うことが可能となった。
人と同程度の速度/精度で秤量、自動化可能な工程を拡大へ
「exaBase ロボティクス 粉体秤量 for NEXTAGE」のAIは、粉体ごとの特性を知覚しており、自動でロボットの制御を変動することが可能だ。また、粉体を掬い取る際には双腕を活かした「すり切り」動作を適用し、人と同様の高精度で秤量を行う。秤量工程の速度も人と同程度であり、従来型のAIロボットアームと比較しても所要時間は約30%短縮した。
エクサウィザーズとカワダロボティクスは今後、同サービスの展開を図ると共に、液体をはじめとする粉体以外の秤量システムの開発も企図。自動化可能な工程の拡大を通じて、製造現場における品質/生産性の向上を支援するとしている。
参照元:PRTIMES
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