神奈川中央交通、神奈川県の宮ヶ瀬湖周辺地域にてAIオンデマンドバスの実証実験を開始
最終更新日:2024年09月05日
神奈川中央交通株式会社は、2022年10月15日、神奈川県の宮ヶ瀬湖周辺地域にて「宮ヶ瀬湖周辺AIオンデマンドバス」の実証実験を開始する。
このバスは、AIとアプリを活用することにより、乗降ポイント間の自由な移動を可能にしたもの。今回の実験は、神奈川中央交通と公益財団法人宮ヶ瀬ダム周辺振興財団によって実施され、観光拠点間における往来促進および地域活性化の推進が目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- AIとアプリを活用し、乗降ポイント間の自由な移動を可能にしたバスで、実証実験を開始へ
- アプリには小田急のMaaSアプリ「EMot」を採用、指定した乗降ポイントにて乗車・下車が可能
- 10月15日から11月27日までの土日祝日に運行、今後もオンデマンドバスの実用化に取り組む
地域の活性化が目指されている神奈川県の宮ヶ瀬湖周辺地域
神奈川県の宮ヶ瀬湖周辺地域では、県や地元市町村、DMOである宮ヶ瀬ダム周辺振興財団や企業などが連携する形で、地域の活性化が目指されている。AIオンデマンドバスの実証実験もその一貫にあたる取り組みであり、県が宮ヶ瀬ダム周辺振興財団に委託する形で実施される。
実験で運用されるAIオンデマンドバスは、利用者が指定した乗降ポイントにて乗車・下車が可能となる。乗降ポイントの指定は、MaaSアプリ上での予約という形で行う。MaaSとは、利用者一人一人の移動ニーズに対応し、複数の交通手段を最適に組み合わせて予約・決済などを一括で行うサービスのことだ。
予約に用いるアプリには、小田急電鉄株式会社の「EMot(エモット)」が採用された。「EMot」は、神奈川エリアに立地する箱根・江の島・鎌倉・熱海といった人気観光地の周遊フリーパスや、日常使いに便利なチケットまで、スマホひとつで購入・利用できるというもの。MaaS Japanのデータベースを活用しており、最適なルート提案なども可能となっている。
配車リクエストに応じて随時経路を変えながら運行
「宮ヶ瀬湖周辺AIオンデマンドバス」は、神奈中タクシー株式会社が運行事業者として実際の運行を担う。実験中は、利用者の配車リクエストに応じて随時経路を変えながら運行を実施し、利用者は予め指定した乗降ポイントにて乗降が可能。日時指定予約は、乗車の3日前より受け付けを行う。乗降ポイントは、8か所が設定される。
このオンデマンドバスにて使用される車両は、トヨタ「ハイエース(最大乗車人数8名)」と日産「セレナ(最大乗車人数5名)」がそれぞれ1台だ。運行時間は10時00分~16時30分であり、同じ時間帯に同じ方向に行く利用者は相乗りという形になる。乗車料金は無料だが、乗車後にアンケート調査に協力する必要がある。
オンデマンドバスの実用化や新交通サービスの展開に取り組む
「宮ヶ瀬湖周辺AIオンデマンドバス」の実証実験は、2022年10月15日から同年11月27日までが実施期間となっている。バスの運行日は期間中の土日祝日のみであり、実際の運行日数は16日となる。
神奈川中央交通は今後も、オンデマンドバスの実用化や周遊を活性化する交通手段の充実、また新たな交通サービスの展開に向けて、宮ヶ瀬ダム周辺振興財団と共に取り組みを進めるとしている。
参照元:PRTIMES
他にも、自治体でのAI活用について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。小田急電鉄株式会社の「EMot(エモット)」を活用した観光MaaSについてはこちらの記事もご覧ください。
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