LayerX、Microsoftと連携しドキュメントワークを効率化する生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」をリリース
最終更新日:2024年06月11日
株式会社LayerXは、2024年6月10日、生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」をリリースした。
同社は、SaaS/FinTech領域のスタートアップ企業だ。「Ai Workforce」は、LLM(大規模言語モデル)を用いて文書処理業務を効率化するノーコード/ノープロンプトの生成AIプラットフォームであり、日本マイクロソフト株式会社との連携によりシステム基盤には「Microsoft Azure」を活用している。
<本ニュースの10秒要約>
- レビューなどの文書処理業務を効率化する生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」
- ユースケースごとにアルゴリズムを構築できる機能「AIワークフロー」を実装
- システム基盤には「Microsoft Azure」を活用、日本マイクロソフトとも連携
「すべての経済活動を、デジタル化する。」LayerX
LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションを掲げてSaaS/FinTech領域にて事業を展開している。法人支出管理サービス「バクラク」の提供を主軸として進めると共に、デジタルネイティブなアセットマネジメント会社を目指す合弁会社である三井物産デジタル・アセットマネジメントの設立/運営にも参画。2023年11月には、LLM活用を支援するAI・LLM事業部も立ち上げた。
LayerXのAI・LLM事業部は、LLM関連技術を活用して企業/行政における業務効率化やデータ活用を支援する部署だ。金融/医療といった分野のエンタープライズ企業を主たる顧客として様々なLLM活用支援を手がけており、その中でソリューションが実証実験の段階を超え本番導入に進む事例も多く生み出してきた。こうした成果を、個別の顧客に向けたソリューションではなくLayerXのプロダクトとして提供することを、同社は企図。その結果として、今回「Ai Workforce」をリリースするに至った。
誤った出力結果の修正結果を、業務ごとに蓄積可能
「Ai Workforce」は、文書処理業務を効率化するノーコード/ノープロンプトの生成AIプラットフォームだ。PDF/Microsoft Word/Microsoft Excelなどで作成されたファイルを読み込んだ上で、情報の整理/転記やレビューを自動で行うことができる。
こうした生成AIの出力結果は、誤りが含まれる可能性は完全に排除できないため、人間が結果をレビューして精度を上げる必要がある。その点で「Ai Workforce」は、ユースケースごとにアルゴリズムを構築できる機能「AIワークフロー」を実装。誤った出力結果の修正結果を、業務ごとに蓄積することを可能にした。
具体的に「Ai Workforce」は、「銀行の融資稟議書の作成」「決算・財務資料の読解と転記」「医療分野の論文の横断分析・整理」といったユースケースごとにアルゴリズムを構築することで、より精緻な文書処理が可能だ。この機能により、低コストかつ高速なAIの精度向上を実現している。
日本マイクロソフトと連携し、営業も協働
「Ai Workforce」の開発に際してLayerXは、金融機関を筆頭に高度なセキュリティが求められるケースであっても安心して利用できるよう、安全なインフラ構築が必須であると判断。そのため、システム基盤として「Microsoft Azure」を活用するに至った。「Microsoft Azure」を基盤とするため「Ai Workforce」では、入力したデータは言語モデルの学習に使われることはない。セキュリティと柔軟性の両立を実現したと、LayerXは自負している。
「Microsoft Azure」の活用にあたりLayerXは、日本マイクロソフトと連携を行った。「Ai Workforce」の展開において日本マイクロソフト営業チームと連携し、日本マイクロソフトが展開する「Azure」のクラウド環境への「Ai Workforce」のセットアップにも対応するとしている。
参照元:PRTIMES
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