NTTコムとトランスコスモスがAI時代のDigital BPOで提携。Digital BPOソリューションを開発・提供
最終更新日:2024年07月17日
2024年7月17日、NTTコミュニケーションズとトランスコスモスは、AI活用時代のDigital BPOソリューション領域で戦略的事業提携を締結した。この提携では、NTTコムのAI技術やインフラと、トランスコスモスの業務ノウハウやDX人材を組み合わせ、Digital BPOソリューションを開発・提供する。
両社は「新規ソリューションの共同開発」と「顧客への導入・運用」で連携し、顧客のDX推進を加速させ、今後5年間で1,000億円のビジネス規模を目指す。
<本ニュースの10秒要約>
- NTTコムとトランスコスモスがAI時代のDigital BPOソリューション領域で戦略的事業提携を締結し、革新的なサービスを共同開発
- NTT版LLM(大規模言語モデル)「tsuzumi」を活用した次世代コンタクトセンターやGXソリューション、自治体DXソリューションを提供
- 両社の強みを活かした連携により、顧客のDX推進を加速し、5年間で1,000億円のビジネス規模を目指す
事業提携の背景と目的
本事業提携は、少子高齢化による労働人口減少や、企業のDX推進の必要性増大という社会背景を踏まえて締結された。NTTコムは最新のAI技術やインフラを、トランスコスモスは高度な業務ノウハウとDX人材を提供し、両社の強みを融合させることで、これまでにない強力なDigital BPOソリューションの開発を目指す。
この提携により、企業の持続的な経済成長を支援し、日本経済の発展に貢献することを目的としている。特に、ICT技術のライフサイクルの短さや、ESG経営などの複雑な社会要請への対応が求められる中、アウトソーシングによる事業の選択と集中が重要となっている現状に対応する。両社は「インフラ・テクノロジー」と「高度なノウハウ・DX活用人材」の両面から顧客の競争力強化を支援し、企業の競争力向上を後押しする。
具体的な取り組み
本事業提携における具体的な取り組みとして、3つのソリューションが挙げられる。まず、NTT版LLM(大規模言語モデル)「tsuzumi」を活用した次世代コンタクトセンターの開発だ。これは、超軽量モデルの特性を活かし、専門的な内容や各社特有の情報を学習させることで高精度な応対を実現する。セキュリティ面でも優れており、2027年末までに約100社への導入を目指す。
次に、GXソリューションの提供がある。これは、GHG排出量の算定から可視化、削減提案までをワンストップで提供するサービスだ。データ収集と可視化の自動化により、効率的なGHG管理を可能にする。
最後に、自治体DXソリューションがある。NTTコムの「Local Government Platform」とトランスコスモスのSNSを活用した住民コミュニケーションサービスを組み合わせ、自治体のデジタル化を支援する。これらのソリューションにより、企業や自治体の多様なニーズに応え、社会全体のDX推進を加速させる。
両社の役割分担
本事業提携において、NTTコムとトランスコスモスは明確な役割分担を行っている。
NTTコムは主に技術とインフラの面で貢献し、NTT版LLM(大規模言語モデル)「tsuzumi」、GHG可視化ソリューション、Local Government Platform (LGPF)などを提供する。一方、トランスコスモスはGHG排出算定ソリューションや公共向けソリューションの提供を担当し、その高度な業務ノウハウとDX人材を活かす。
今後の展望と市場へのインパクト
NTTコムとトランスコスモスは、本事業提携を通じて今後5年間で1,000億円のビジネス規模を目指している。この目標達成に向けて、両社は現在発表されている具体的な取り組みに加え、業界横断的な共通業務ソリューションの開発も推進していく方針だ。これにより、より広範な顧客ニーズに対応し、日本企業全体の競争力強化に貢献することを目指す。
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