NTTPCコミュニケーションズ、「AIファースト」戦略で組織変更を実施、GPU活用AI事業を新たな柱に位置づけ
最終更新日:2025年07月31日

株式会社NTTPCコミュニケーションズは2025年8月1日付で組織変更を実施し、全事業でAI活用を推進する「AIファースト」戦略を本格始動する。
同社は創業以来のネットワークサービスに加え、急成長するGPU活用AI分野を事業の柱と位置づけ、顧客のDX化を強力にサポートする体制へと変革を図る。
- NTTPCが2025年8月1日から「AIファースト」戦略で組織変更を実施し、GPU活用AI事業を新事業の柱に設定
- ネットワーク事業部、AIソリューション事業部、イノベーション推進部の3組織を新設して顧客DX支援を強化
- 従来のネットワークサービス事業とAI関連分野を統合し、包括的なソリューション提供体制を構築
NTTPCコミュニケーションズは、全事業領域でAI活用を最優先とする「AIファースト」戦略を推進するため、2025年8月1日付で大幅な組織変更を実施する。
この変更により、同社は従来から強みを持つネットワークサービス事業を維持しながら、近年急速に成長しているGPU活用AI関連分野を新たな事業の柱として位置づけることを明確にした。
同社は最新のソリューションとテクノロジー、コンサルテーションを提供することで、顧客の課題解決により深く関与し、価値向上に貢献する方針を打ち出している。
組織変更の核となるのは3つの新設組織だ。まず「ネットワーク事業部」では、AI技術とデータを活用してパーソナライズされたサービスを提供し、顧客の「攻めのDX」実現を支援する。
情報システム部門への強力なサポートを通じて、従来のネットワーク事業をAI時代に適応させた形で推進していく。
次に「AIソリューション事業部」は、GPU基盤の構築からネットワーク、データセンター、アプリケーションまでを包括的に提供し、顧客の具体的な課題解決に伴走する役割を担う。この部門は顧客の要望に応じた柔軟なソリューション提供を特徴とする。
「イノベーション推進部」は生成AIをはじめとする最新IT技術の活用により、顧客のイノベーション創出を専門的に支援する組織として設置される。
この部門は技術トレンドの把握と実用化を通じて、顧客の競争力向上に直接貢献することを目的としている。3つの新組織は相互に連携しながら、NTTPCの総合的なAIソリューション提供能力を向上させる仕組みとなっている。
今回の組織変更は、DX化が加速する市場環境において、NTTPCが長年培ってきたネットワーク技術とAI技術を融合させ、より包括的で高度なサービスを提供する体制を構築する狙いがある。
同社は従来の通信インフラ企業から、AI活用を前提とした総合ICTソリューション企業への転換を図っており、この変更がその具体的な第一歩となる。
顧客企業のDX推進において、技術面だけでなく戦略面でも支援できる体制を整備することで、市場での競争優位性を確立していく方針だ。
AI Marketの見解
NTTPCの今回の組織変更は、従来の通信事業者がAI時代に適応するための戦略的転換として注目される。特にGPU基盤構築からアプリケーション層まで一貫して提供する体制は、企業のAI導入における複雑な技術課題を解決する上で有効と想定される。
ネットワークインフラの知見とAI技術を組み合わせることで、単純なクラウドサービス提供を超えた差別化されたソリューションの展開が可能になる。
また、3つの新組織による役割分担は、顧客のDX段階に応じた最適なサービス提供を実現し、市場での競争力向上に寄与すると考えられる。
AIファーストに関するよくある質問まとめ
- NTTPCの「AIファースト」戦略とは具体的にどのような内容ですか?
全ての事業でAI活用を最優先とし、最新のソリューションとテクノロジー、コンサルテーションを提供する戦略です。従来のネットワークサービスにAI技術を融合させ、顧客のDX化を強力にサポートする体制を構築します。
- 新設される3つの組織はどのような役割分担になっているのでしょうか?
ネットワーク事業部は攻めのDXを支援するネットワーク事業、AIソリューション事業部はGPU基盤からアプリケーションまでの包括的提供、イノベーション推進部は生成AI等最新技術によるイノベーション創出支援を担当します。

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