フィットネスジム省人化AIサービス「GYMDX」のOpt Fit、2億円を調達して製造業への展開を開始へ
最終更新日:2023年10月13日
株式会社Opt Fitは、2023年10月11日、総額約2億円の資金調達を実施したと発表した。
Opt Fitは、フィットネスジム専用AI画像解析サービス「GYMDX」を提供している企業だ。今回の資金調達は、株式会社アコード・ベンチャーズをリード投資家とする形で実施され、この資金によりOpt Fitは新領域となる製造業への展開に向けて人材採用を加速する。
<本ニュースの10秒要約>
- 「AIと人間が共存するエコシステムを構築する」というミッションを掲げるOpt Fit
- フィットネスジムの省人化と本質的な無人運営を実現するAI監視サービス「GYMDX」
- AI技術と省人化ノウハウを活かして製造業の人手不足を解消すべく、事業を拡大へ
フィットネス施設へ通う人が全人口の3~4%程度と少ない日本
Opt Fitは、「AIと人間が共存するエコシステムを構築する」というミッションを掲げて、独自の防犯カメラAI画像解析技術を用いたフィットネス施設のDX支援を手がけている。このDX支援は、フィットネスジムを安心安全な場所にすることで、施設へ通う人を増やすべく行われている取り組みだ。
日本国内では現在、深刻な少子高齢化が進行しており、今後は社会保険制度の後退も予測される。こうした状況では、個々人による運動の習慣づけを含めた健康管理が必要となり、フィットネス施設の活用率向上は健康寿命延伸における重要な要素になると同社は考える。
しかし、現在の日本においてフィットネス施設へ通う人は全人口の3~4%程度と少ない。アメリカの20%程度と比較すると非常に少なく、先進国の中でも大きく遅れている状態だ。この状況を改善し、フィットネスジムを誰もが通いたいと思える場にリメイクするサービスとして、同社は「GYMDX」を開発した。
AIカメラの設置によりジム運営のDXを可能にした「GYMDX」
「GYMDX」は、フィットネスジムの省人化と本質的な無人運営を実現するAI監視サービスだ。ジム内に専用AIカメラを設置することで、ジム運営のDXを可能にしている。
同サービスのメイン機能となる「AI監視」では、ジム内で倒れている人/動かない人を検知しリアルタイムでスタッフへ通知。施設外にいるスタッフへの通知や、検知した動向の映像チェックも可能となっている。
危険行動の映像確認にも対応しており、危険レベルに応じた通知の有無や通知方法も選択可能だ。不正入館/不正侵入も検知し、侵入禁止エリアに人が侵入した際に検知させることもできる。
「GYMDX」はまた、AIカメラを活用して混雑状況を知らせる「リアルタイム混雑状況配信」も実装。この機能では、マシンごと/エリアごとの混雑状況をリアルタイム配信し、また曜日/時間別の混雑状況や混雑傾向も表示することができるため、会員の満足度向上が可能だ。さらに、マシンごとの利用率を可視化する「マシン・エリア利用率分析」では、ジム経営者の経営判断も支援する。
アコード・ベンチャーズがリード投資家として出資
今回Opt Fitが実施した資金調達では、リード投資家であるアコード・ベンチャーズに加えて、Opt Fitが本拠地とする東海地方にて投資実績を持つ愛知キャピタル株式会社や、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社などが参画。また、AI特化型のベンチャーキャピタルであるDEEPCOREや、研究開発型のスタートアップへの投資実績を持つゼロイチキャピタルも、引受先として名を連ねている。
今回調達した資金調達によりOpt Fitは、製造業の食品加工および金属加工の領域への事業展開を予定。「GYMDX」提供を通じて蓄積したAI技術と運営省人化/無人経営のノウハウを活かし、人手不足により生じる課題の開発を支援すべく、人材採用を通じて事業体制を強化するとしている。
参照元:PRTIMES
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