「PowerPoint」自動化ツールのthink-cell社、AIアシスタント「Brian」のAskBrian社を買収
最終更新日:2023年09月23日
think-cell Japan 株式会社は、2023年9月21日、本社である独think-cell社がAIスタートアップのAskBrian社を買収したと発表した。
think-cell社は、「PowerPoint」の自動化ツール「think-cell」を提供している企業だ。AskBrian社は、AIベースの多機能デジタルアシスタント「Brian」を開発した企業であり、今回の買収を通じてthink-cell社は職場の生産性向上にフォーカスした製品/テクノロジー範囲の拡大を図る。
<本ニュースの10秒要約>
- 「PowerPoint」自動化ツールを提供している独think-cell社が、AIスタートアップを買収
- 生産性向上を支援するAIベースの多機能デジタルアシスタント「Brian」を開発したAskBrian社
- think-cell社は今後、さらに多様な局面でビジネスプロフェッショナルの生産性向上を支援
「PowerPoint」のスライド作成作業を自動化する「think-cell」
think-cell社は、Microsoft社「PowerPoint」においてデータ・ビジュアライゼーションを支援するアドインツール「think-cell」の開発・提供で知られる。
「think-cell」は、「PowerPoint」のスライド作成において時間を要する作業の自動化を実現したソフトウェアだ。繰り返し作業や元データとの行き来、見栄えの良い図表作成などを自動化することで、スライド作成に費やす時間を最大で70%まで削減した。また、40種以上のグラフ作成や様々な効率化機能も備えており、効果的かつ優れたデータ・ビジュアライゼーションを可能にしている。
これらの点が評価されて「think-cell」は、グローバルコンサルティングファームのトップ10企業のうち10社が、またビジネススクールトップ10校のうち9校が、それぞれ導入。think-cell社は、米Fortune100企業中90社にも選ばれた。「think-cell」事業はグローバルに展開されており、日本においてもthink-cell Japanが日本法人としてソフトウェアの販売やサポートを行っている。
「Teams」「Slack」で繰り返し作業を自動化する「Brian」
think-cell社が今回買収したAskBrian社は、ビジネスプロフェッショナルが持つニーズにフォーカスする形で応用人工知能の開発に取り組む、ドイツのスタートアップ企業だ。AIベースの多機能デジタルアシスタント「Brian」を開発したことで知られる。
「Brian」は、「Teams」「Slack」やメールにおいて時間のかかる繰り返し作業を自動化し、ビジネスプロフェッショナルの生産性向上を支援するデジタルアシスタントだ。GDPRとISO 27001のデータセキュリティー規格に準拠しながら、最先端技術や厳選されたデータソースとユーザーとを接続し、主要プロバイダーに搭載された幅広いタスクを実行することができる。
think-cell社はAskBrian社について、プロフェッショナルの活躍を支援する生産性ソリューションの提供という点で、自社と共通点があると判断。さらなる職場の生産性向上支援を実現すべく、今回の買収を決定するに至った。
多くのクライアントに向けて革新的なソリューションを提供
AskBrian社の買収によりthink-cell社は今後、情報収集/データ可視化/ワークフローの自動化/意思決定という多様な局面においてビジネスプロフェッショナルの生産性向上を支援する予定だ。AskBrian社もまた、同社が持つ専門知識によって今後さらに多くのクライアントに向けて革新的なソリューションを提供できる可能性を期待している。
参照元:PRTIMES
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