会津・東山温泉の老舗旅館がアバターによる観光案内サービスで地域の魅力を発信
最終更新日:2024年07月04日
2024年7月3日、福島県会津若松市の老舗旅館「会津・東山温泉 御宿 東鳳」は、館内にモニターを設置し、アバターを介したオンライン観光案内サービスの提供を開始すると発表した。このサービスは、「会津若松観光ビューロー」のオペレーターが遠隔で操作するアバターを通じて、宿泊客や一般観光客に会津若松市の魅力を伝える。
2025年2月28日まで提供される本サービスは、オリックス・ホテルマネジメントと会津若松市が連携して実施した実証実験の成果を活かしたものだ。
<本ニュースの10秒要約>
- 会津・東山温泉 御宿 東鳳がアバターを活用したオンライン観光案内サービスを開始し、地域の魅力を効果的に発信
- 遠隔操作のアバターが会津若松市の観光情報を提供し、リアルなコミュニケーションで利用者の満足度向上を実現
- 実証実験の成果を活かした新しい観光事業の取り組みにより、地域活性化と観光産業の発展に貢献
アバター観光案内サービスの概要と特徴
御宿 東鳳のロビーに設置されたモニターには、アバターが映し出され、利用者からの質問に応答する。このアバターは「会津若松観光ビューロー」のオペレーターが遠隔で操作し、会津若松市の観光スポットやグルメ情報など、地域の魅力を詳しく案内する。
サービスは宿泊客以外も利用可能で、従来の対面型観光案内所に行かずとも、気軽に情報を得られる。アバターの活用により、オペレーターの表情や身振りが伝わり、リアルなコミュニケーションが可能となる。
このサービスは2024年7月3日から2025年2月28日まで提供され、9時から16時30分まで利用できる。ただし、2024年10月1日から11月30日はサービス休止期間となる。
導入の背景と実証実験の成果
本サービスの導入は、2024年2月から3月にかけて実施された実証実験の結果を受けたものだ。オリックス・ホテルマネジメントと会津若松市が連携し、AVITA株式会社のアバター接客サービス「AVACOM」を活用して行われた実験では、御宿 東鳳と鶴ヶ城にモニターを設置。利用者の主な目的が観光に関する質問であったこと、また利用者の満足度が高かったことから、観光案内サービスとしての本格導入が決定した。
AVACOMは、アバターや生成AIなどのAI技術を用いて接客を効率化するサービスで、多様なプラットフォームに対応している。この技術の導入により、観光案内の効率化だけでなく、新しい働き方としてのアバターワーカーの可能性も広がっている。
地域活性化と観光産業への貢献
御宿 東鳳のこの取り組みは、単なる観光案内サービスの革新にとどまらず、地域活性化と観光産業の発展に大きく貢献する可能性を秘めている。会津若松市には鶴ヶ城や御薬園、飯盛山などの名所や、喜多方ラーメン、会津ソースかつ丼といった魅力的なグルメが存在する。アバーターによる案内サービスは、これらの地域の魅力を効果的に発信し、観光客の満足度向上と滞在時間の延長、さらには再訪問率の向上にもつながると期待される。
また、このサービスは、オリックス・ホテルマネジメントが推進する「地域共創プロジェクト」の一環でもあり、地域企業や自治体との連携、新たな観光資源の発掘・創出を通じて、地域と運営施設の長期的で安定的なファン作りを目指している。
参照元:PR TIMES
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