ChatGPTのアプリ連携とは?利用できるアプリ一覧、接続方法、使い方、実際に試した結果まで徹底解説!
最終更新日:2025年10月24日

- ChatGPTのチャット画面内でアプリを直接操作でき、検索・作成・予約などを1つの会話で完結できる。
- 提供対象はすべてのログイン済みユーザー(Free/Plus/Pro)。
- 現在はBooking.com、Canva、Coursera、Expedia、Figma、Spotify、Zillowの7種類のアプリが利用可能で、今後さらに11社が追加予定。
OpenAIが2025年10月6日にChatGPTのアプリ連携機能を発表しました。ChatGPTのチャット画面上から外部アプリを直接操作できる仕組みです。
プラグイン登場以来の、あるいはそれ以上の「転換点」となる新機能と言えるでしょう。またこれで、ChatGPTのAIエージェント化が近づいたと言えます。
別タブを開いたり外部サイトに移動したりせず、チャットの中だけで検索・予約・作成・再生などの操作を完結できるのが特徴です。
これにより、これまで分断されていた作業フローが1つの会話体験に統合され、ユーザーはChatGPTを“作業の中心”として使えるようになりました。初期段階では、旅行、学習、デザイン、音楽、不動産など、日常からビジネスまで幅広いジャンルのアプリに対応しています。
本記事では、ChatGPTのアプリ連携の基本概要と利用できるアプリ一覧、接続方法、使い方、実際に試した結果、注意点、活用事例まで徹底解説します。
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目次
ChatGPTのアプリ連携とは?
ユーザーが特定のアプリ名を入力すると、ChatGPTが自動的に最適なアプリを提示します。また、ChatGPTが会話の内容を理解し、適切なタイミングでアプリを提案することも可能です。
アプリはChatGPTのインターフェース内に統合されているのが特徴です。この機能により、チャットという1つの画面の中で検索、作成、閲覧、実行といった一連の作業を完結できるようになります。
ブラウザを切り替えたり、別ウィンドウを開いたりする必要がなく、会話とアクションがシームレスに結びついた体験を提供します。
ChatGPTのアプリ連携は、無料ユーザーを含むすべてのChatGPT ログインユーザーが利用できます。開発者向けにプレビュー版として公開されたApps SDKを利用して開発されています。
ChatGPTのアプリ連携で利用できるアプリ一覧
2025年10月現在、ChatGPT内で利用できる公式対応アプリは7種類あります。以下に、それぞれのできることを紹介します。
Booking.com

旅行予約サイトのBooking.comとChatGPTを連携すると、条件に合わせたホテル検索や比較、料金確認までをChatGPTの画面上で完結できます。
会話を通じて滞在日程や希望条件を細かく調整でき、予算や立地、設備などの要望を伝えるだけでAIが最適な候補を提示します。これにより、複数サイトを行き来することなく、自然な対話の中で自分に合った宿泊プランを見つけることができます。
Canva

デザインツールのCanvaとChatGPTを連携すると、文章のアウトラインや説明文からスライドや画像を自動生成できます。
「この内容でプレゼン資料を作って」と入力するだけでデザイン済みのスライドがChatGPT上でプレビュー表示され、Canva上で編集も可能です。
Expedia

Expediaの旅行アプリを通じて、フライトや宿泊、観光プランを検索できます。
「東京からニューヨークまでの往復便を探して」といった自然な指示に応じ、料金・スケジュール・宿泊オプションを対話的に提示します。旅行計画の初期段階から予約直前までChatGPT内で完結可能です。
Figma

Figmaアプリでは、ChatGPTとの連携によってデザイン案の発想支援や修正の提案をチャットを通じて自然に行うことができます。
たとえば「このレイアウトをもう少しミニマルにして」と伝えると、構成の見直しや要素の整理といった改善案が提示されます。この提案を手がかりにFigmaでの作業を円滑に進められます。
デザインの検討から試作の反復までをスムーズにし、プロトタイピング作業の効率化に役立ちます。
Spotify

SpotifyとChatGPTを連携すると、チャットの中でSpotifyアプリを呼び出し、音楽の再生やプレイリストの作成を行うことができます。
ユーザーが自然な言葉でリクエストすると、ChatGPTが内容を理解し、気分やシーンに合わせたプレイリストを自動生成します。さらに、会話を通じて曲の再生や切り替えを行えるため、チャットの流れを途切れさせることなく音楽体験を楽しめます。
Coursera

オンライン学習プラットフォームCourseraと連携することで、受講中の講義内容についてChatGPTに質問したり、補足説明を求めたりできます。
学習の途中で不明点をすぐに解決でき、AIが講座内容を踏まえて要点や関連知識を提供します。
Zillow

不動産検索アプリZillowは、ChatGPTと連携することでチャットを通じた物件探しをサポートします。
「サンフランシスコで予算50万ドル以内の家を探して」といった指示に応じてChatGPTがZillowアプリを呼び出し、条件に合った物件を地図付きで表示します。
また物件の写真や所在地、周辺環境の情報もその場で確認でき、チャット内で条件を調整しながら理想の家を見つけることができます。
今後追加予定のアプリ
OpenAIは、2025年内にさらに11社のアプリ連携を予定しています。
すでに提携予定企業として発表されているのは、AllTrails、Peloton、OpenTable、Target、theFork、Uberなどのグローバルブランドで、今後これらのアプリがChatGPT内で利用可能になります。
これらのアプリがChatGPT内で利用できるようになれば、フィットネス、外食予約、買い物、交通手配といった日常生活の幅広いシーンをAIがサポートできるようになります。
ChatGPTのアプリ連携の接続方法
ChatGPTのアプリ連携を利用するには、あらかじめ接続設定を行う必要があります。以下の手順で進めることで、簡単にアプリをChatGPTに連携できます。
1.設定を開く

まず、ChatGPTの画面左下にある自分の名前またはアカウント部分をクリックします。すると上記の画像のようにメニューが開くので、その中の「設定」を選択します。
2.接続したいアプリを選択

次に、設定のメニュー内にある「アプリとコネクター」をクリックします。ここでは、ChatGPTと連携できるアプリ一覧を確認できます。
そして「アプリを参照する」という欄から、接続したいアプリを選択します。
Booking.comやCanva、Spotifyなどのサービスをここから選ぶことができます。

接続したいアプリのページを開いたら、上記の画像の右上に表示されている「接続する」ボタンをクリックします。
この操作によって、ChatGPTがそのアプリとの連携を開始します。クリック後には、アクセス権限やデータ共有の内容を確認する画面が表示されますので、内容を確認し、問題がなければ許可を与えることで接続が完了します。
3.接続状態を確認する

最後に、「アプリとコネクターが有効」という欄に選択したアプリが表示されていれば、接続は完了です。これで、チャット内からアプリを直接呼び出して操作できるようになります。
このように、ChatGPTのアプリ連携は特別な設定を必要とせず、数ステップで完了できるよう設計されています。
ChatGPTのアプリ連携の使い方
ChatGPTのアプリ連携を有効にした後は、チャットの中から直接アプリを呼び出して利用できます。
使い方は簡単で、チャット欄にアプリ名を含むメッセージを入力するだけです。ChatGPTが内容を理解し、対応するアプリを自動的に呼び出します。
ChatGPTは入力内容をもとに、どのアプリを利用すべきかを自動的に判断します。
アプリが起動すると、検索結果や地図、スライド、音楽プレイヤーなどがChatGPTの画面上に表示されます。ユーザーはそのままチャットを続けながら、アプリの機能を操作できます。

上の画像は、「Booking.com」アプリをChatGPTのチャット欄から呼び出している様子です。入力欄にアプリ名が太字で表示され、青いアイコンが付くと、ChatGPTがそのアプリを認識し連携モードに切り替わった状態になります。

また、入力欄の左側にある「+」ボタンをクリックして「さらに表示」を選ぶことで利用可能なアプリ一覧が表示されます。そこから「Booking.com」や「Canva」などのアプリを直接呼び出して利用することも可能です。
ChatGPT上でアプリ連携して実際に使ってみた
ChatGPTのアプリ連携機能がどのように動作するのかを確認しました。
Booking.comアプリでホテル探し
実際にBooking.comアプリをChatGPT上で利用してテストしてみました。
ChatGPTのチャット画面から直接リクエストを入力し、アプリがどのように応答・表示されるかを検証しています。

上の画像は、ChatGPT上でBooking.comアプリを実際に使ってホテルを検索した際の画面です。入力内容は「11月21日から24日まで、大阪の駐車場付きホテルを探して」というもので、ChatGPTが自動的にBooking.comアプリを呼び出し、条件に合うホテルを一覧表示しました。
実際に操作してみると、検索結果はカード形式で表示され、ホテル名・料金・レビュー評価・設備情報などを一覧で確認できました。
また、各カードの「View on Booking.com」をクリックすると、ChatGPT内から直接Booking.comの詳細ページへ遷移し、ホテルの写真や口コミ、部屋の空き状況などを確認することもできます。
今回は実際の予約手続きまでは行っていませんが、ChatGPTの画面上で宿泊条件を指定し、複数のホテル情報を比較・確認できるところまでスムーズに操作できました。
会話の中で条件を変えたり、別の地域を検索したりといった操作もそのまま続けて行えるため、旅行計画の相談や候補の絞り込みにも便利に活用できると感じました。
ChatGPT × Figmaの活用事例
Xに投稿されている主な活用事例は以下の通りです。
新しく発表された「ChatGPT内で直接Figmaを操作できる機能」使ってみました。
1. ChatGPTにプロンプト入力
「Figma + スペース」と入力すると太字になってアプリが使えます2. Figma連携
初回のみFigma連携が必要3. Figma(FigJam)生成
ChatGPT内で図解が生成されました4.… pic.twitter.com/yRklSnM9ep
— ❖ ken|旅するデザイナー (@ken_tbdz) October 6, 2025
ChatGPTのアプリ連携に関するよくある質問まとめ
- ChatGPTのアプリ連携は誰でも利用できますか?
ChatGPTのアプリ連携は、現在EUを除く地域の無料版、Go、Plus、Proプランの利用者が対象です。(Goプランは日本未提供)
ログインしている状態であれば、ChatGPT内から直接利用することができます。
- どんなアプリがChatGPTで利用できますか?
2025年10月時点では、Booking.com、Canva、Coursera、Expedia、Figma、Spotify、Zillowの7つの公式アプリが利用可能です。
まとめ
ChatGPTのアプリ連携は、日常の作業や創作、情報検索をワンストップで実現する新しい体験です。
Booking.comで旅行を計画し、Canvaで資料を作り、Spotifyで音楽を流す、これらすべてをチャットの中だけで完結できる時代が始まりました。今後の追加アプリによって、ChatGPTは「会話するAI」から「行動するAI」へと進化していくでしょう。
さらに、Apps SDKを通じて外部開発者が独自のアプリをChatGPT内に組み込めるようになったことで、ChatGPTの活用範囲はこれまで以上に広がりつつあります。ユーザーは、旅行・学習・制作・仕事など、あらゆる場面で自分に最適なアプリを選び、会話の延長で操作を完了できるようになります。
このように、ChatGPTは単なる質問応答のツールではなく、アプリをつなぎ、人とタスクを橋渡しする新しいプラットフォームへと進化しています。今後もOpenAIによる継続的な拡張によって、より多様で便利なエコシステムが形成されていくことが期待されます。

AI Market 運営、BizTech株式会社 代表取締役|2021年にサービス提供を開始したAI Marketのコンサルタントとしても、お客様に寄り添いながら、お客様の課題ヒアリングや企業のご紹介を実施しています。これまでにLLM・RAGを始め、画像認識、データ分析等、1,000件を超える様々なAI導入相談に対応。AI Marketの記事では、AIに関する情報をわかりやすくお伝えしています。
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