ADKホールディングス、2024年度入社式に社長のAIアバター「AI-CEO」が登場し、新人125名それぞれにメッセージを送る

株式会社ADKホールディングスは、2024年4月5日、同社の2024年度入社式において新入社員に向けた生成AI体験を実施したと発表した。

この生成AI体験は、同社代表取締役社長グループCEOである大山俊哉氏のAIアバター「AI-CEO」が、新入社員を迎えるというものだ。同社の横断組織「AI CoE」が主導するAI関連プロジェクトのひとつとして実施され、「AI-CEO」の開発は株式会社オルツが担当。同年4月1日の入社式当日には、新入社員125名員それぞれにパーソナライズドされた歓迎メッセージを「AI-CEO」がリアルタイムで生成している。

＜本ニュースの10秒要約＞

• グループCEOである大山俊哉氏のAIアバター「AI-CEO」が、入社式で新入社員を迎える
• 新入社員125名員それぞれにパーソナライズドされた歓迎メッセージをリアルタイムで生成
• AI関連プロジェクトのひとつとして実施、新しい顧客体験の創造につながる人材育成へ

社内横断組織「AI CoE」を立ち上げたADKホールディングス

ADKホールディングスは、株式会社ADKクリエイティブ・ワンや株式会社ADKエモーションズなどによって構成されるADKグループを統括する企業だ。主として広告代理店業務を展開する同グループの全体戦略や運営方針の立案、また事業会社の管理／監督などを担い、グループのバックオフィス機能や働きやすい環境作りなどにも推進。インターナルコミュニケーションの活性化など、コーポレート・コミュニケーション機能なども提供している。

近年のADKグループは、従来の広告代理店の枠を超えたマーケティング・パートナーとなるべく、クライアント企業の顧客に向けた価値ある体験の提供を企図。この取り組みの中でAI活用も推進し、そのための社内横断組織として「AI CoE」も立ち上げた。「AI CoE」は、同グループにおけるAIの自社内活用に加えて、対外的な価値提供といったAI戦略の検討／実行も手がけており、こうした施策の一環として入社式における「AI-CEO」登場も実現するに至った。

オルツの人格生成プラットフォーム「CLONEdev」を活用

「AI-CEO」は、AIアバターやAIクリエイティブによる新しい体験デザインの創出を目指して企画された。このアバターの開発に際しては、デジタル上で人間の再現を可能にするオルツの人格生成プラットフォーム「CLONEdev」を活用。また入社式会場に設置された「AI-CEO」のパネルは、画像生成AIがアウトプットした画像を参考にして「AI CoE」のクリエイティブメンバーがデザインを行っている。

完成した「AI-CEO」には、ADKグループの企業情報や大山氏に関する情報に加えて、新入社員全員のプロフィール情報も事前学習させ、125名それぞれに対するパーソナライズドされた歓迎メッセージの生成を可能にした。当日の会場では、新入社員が画面越しに自分の名前を伝えると、それぞれに向けた歓迎メッセージをリアルタイムで生成。AIを通じて歓迎と期待の気持ちが伝えられるという体験を実現している。

今後もAI活用に向けて取り組みを進める

ADKグループは今後も、新しい顧客体験の創造につながる人材育成を実現すべく、AI活用に向けて取り組みを進める予定だ。今年度の新入社員についても、今回の入社式における最新テクノロジー体験に留まらず、新入社員研修内にて生成AIなどテクノロジーに関するプログラムの実施を予定。また「AI CoE」が中心となって、生成AIやデジタル・テクノロジーによる幅広いソリューションや体験デザインの提供も模索するとしている。

参照元：PRTIMES

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