ペット保険を展開するアニコムグループ、AIがペット動画から感情を判定するシステムで特許を取得
最終更新日:2024年05月17日
アニコム ホールディングス株式会社は、AIを用いてペットの動画から感情を判定するシステムおよびその感情判定方法について、日本にて特許を取得したと発表した。
同社は、ペット保険を扱うアニコム損害保険株式会社などを擁するアニコムグループを管轄する企業だ。今回特許を取得したシステムは、動画の中からペットの行動をAIが検出し、その行動からペットの感情を判定するというもの。ペットと飼い主がより深いコミュニケーションを図れるよう、開発されている。
<本ニュースの10秒要約>
- 「ペットの顔写真から病気を予測する」AIシステムも開発してきたアニコムグループ
- AIが動画からペットの行動を検出し、その感情を判定。品種の判定もAIが自動で実施
- ペットと飼い主のより深いコミュニケーションに向け、今後は「会話」の実現も目指す
ペット保険事業を主軸事業とするアニコムグループ
アニコム ホールディングスは、ペット保険事業を主軸事業とするアニコムグループを管轄することで、ペットと人の幸せな暮らしをサポートしている企業だ。アニコム損害保険やアニコム パフェ株式会社、アニコム先進医療研究所株式会社といった子会社を通じて、ペットのための健康保障制度を提供。IT技術なども活用し、全ての命の幸せを追求している。
同社はAIに関する研究/開発を進めており、これまでもAIを用いて「ペットの顔写真から病気を予測する」システムで特許を取得していた。こうした取り組みの一環として、ペットそれぞれが持つ感情を理解できれば、ペットと飼い主のコミュニケーションがより円滑で深いものと判断。また、すれ違いやミスマッチ、ひいては社会問題でもある飼育放棄の解消にも繋がると考え、AIによる感情判定システムを開発するに至った。
ペットが撮影された動画の中からAIがペットの行動を検出
アニコム ホールディングスが開発したペットの感情判定システムでは、ペットが撮影された動画の中からAIがペットの行動を検出し、その感情を判定する。ペットは人間の言葉を話すことはできないが、行動によって感情を表現することはできる。この点に注目することで、感情のAI判定を可能にした。
例えば犬の場合、「しっぽを振る」「あくびをする」「うなる」といった行動をAIが検出し、その行動と「嬉しい」「甘える」「警戒」「怒り」などの感情を対応付けることで、判定を行う。判定の際には、行動情報の生成/判定に加えて、「トイ・プードル」「チワワ」「柴犬」といった品種の判定もAIが自動で実施。さらに、判定した品種に応じたデータベースの選択も行うことで、品種ごとに異なる行動/感情の対応関係も考慮した正確な感情判定を実現した。
ペットと飼い主の健康かつ幸せな暮らしに貢献
アニコム ホールディングスは今後もさらなるAIに関する研究・開発を進め、ペットと飼い主の健康かつ幸せな暮らしへの貢献を続ける予定だ。今回特許を取得したAI感情判定システムによって、ペットと飼い主の「会話」の実現を支援し、この「会話」が真に可能な世界の実現も目指すとしている。
なお同システムの特許取得は、特許第7330258号で行われている。
参照元:PRTIMES
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