AI開発のアラヤ、コンクリート打設計画の生産性向上に向けて大林組と共同でシステム開発を開始
最終更新日:2023年06月21日
株式会社アラヤは、2023年6月20日、建設業界におけるコンクリート打設計画システムの共同研究開発契約を、株式会社大林組との間で締結したと発表した。
アラヤは、AIの技術開発やソリューション提供を手がける企業だ。今回の研究では、同社が持つAI・アルゴリズム技術と大林組が持つ建設現場の知見を活用し、コンクリートの打設計画検討において労力低減/生産性向上/施工品質向上につながるシステムの開発が目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- AI・アルゴリズム技術と建設現場の知見を活用し、コンクリート打設計画の生産性を向上
- 機械学習アルゴリズムを駆使し、建設業界においても重機自動運転などに取り組むアラヤ
- 2024年度にコンクリート打設計画システムの実用化および製品リリースを実現する予定
AI×ニューロテックで人類の未来を圧倒的に面白く
アラヤは、脳の研究および脳画像の解析から事業をスタートした経緯を持ち、現在も「AI×ニューロテックで人類の未来を圧倒的に面白く。」というミッションを掲げてAI事業に取り組んでいる企業だ。日進月歩で新しい技術が登場するAIの世界において同社は、常に最先端の技術を追い求めて研究開発を推進。特に、ディープラーニングやエッジAI、また自律AIやニューロサイエンスといった領域に注力している。
アラヤは、ディープラーニングを含む機械学習アルゴリズムを駆使する形で、様々な業界を対象とする事業を展開。建設業界においても、顧客に最適化した個別開発と既存技術とを組み合わせて、「業務で本当に使えるAI」を提供してきた。BIM/CIMを活用した計画シミュレーションや、自律AIを活用した重機自動運転などの開発支援にも取り組んでいる。
コンクリート打設計画の労力低減が求められていた建設業界
アラヤは近年の建設業界において、働き方改革関連法による労働時間/労働力の制限が課題化していることに着目。特にコンクリートの打設計画検討という業務では、この課題が顕著であると考えた。打設計画の検討は、施工条件や考慮すべき指標が多岐にわたるため時間を要し、経験を積んだ技術者でなければ対応が難しい。同時に、施工品質における重要な業務でもあるため、労力低減が強く求められている。
この打設計画検討をシステム化すべく、アラヤと大林組の共同研究は開始された。システム開発にあたっては、アラヤが保有するAI・アルゴリズム技術と、大林組が持つコンクリート打設に関する現場知見を活用。打設計画検討における労力低減と生産性向上、そして施工品質向上の実現を図る。
新たな価値創造に向けて挑戦を続ける大林組と共同研究
アラヤと共にシステム開発を行う大林組は、1892年の創業時より建設に関わる事業を幅広く手がける企業だ。先人達から受け継ぐDNAを根幹として時代を象徴する数々のプロジェクトに携わり、現在はインフラ整備/都市の再開発に加えて災害復興事業/海外開発支援/再生可能エネルギー事業なども展開。変革する社会と共に、新たな価値の創造に向けた挑戦を続けている。
この共同研究において両社は、2024年度にコンクリート打設計画システムの実用化および製品リリースを実現する予定だ。アラヤは今後も、AIや脳研究のナレッジを活用したソリューション開発を進めるとしている。
参照元:PRTIMES
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