行動認識AIのアジラ、シリーズBの1stクロージングにて約5億円の資金調達を実施
最終更新日:2022年11月18日
行動認識AIソリューションの提供などを手がける株式会社アジラは、2022年9月12日、シリーズBの1stクロージングにて約5億円の資金調達を実施したと発表した。
同社は、創業時より映像解析技術である行動認識AIを独自開発し、施設向けAI警備システム「アジラ」などを提供している企業だ。今回の資金調達は、「アジラ」の拡販体制増強や行動認識AIの高度化などを目的として実施されている。
<本ニュースの10秒要約>
- 施設向けAI警備システム「アジラ」や行動認識AIソリューションなどを提供しているアジラ
- 防犯カメラが捉えた人間の行動を認識、学習も深めることで異常行動を鋭敏に検知する「アジラ」
- アクサ生命がリード投資家、キヤノン・セコム・ニコンとは資本業務提携も開始
行動認識AIの分野で世界一になることを目指して
アジラは、行動認識AIにおいて世界有数の技術を持つと自負するスタートアップ企業だ。行動認識技術の持つ可能性は果てしないと考え、この分野で世界一になること目指して行動認識AIソリューションの提供やAI警備システム「アジラ」の販売を進めている。
通常とは異なる行動を検知するAI警備システム「アジラ」
「アジラ」は、施設にて防犯カメラが捉えた人間の行動をAIが認識し、通常とは異なる行動を検知した際には即座に通知するという警備システムだ。検知では、異常行動(転倒・卒倒、喧嘩・破壊行為)や不審行動(ちどりあし・ふらつき、長時間の滞留、違和感行動)などを識別し、分類した上でアラートを発出する。導入した施設では、その後の対応を迅速に判断し、少人数でも効率よく警備品質を向上させることができる。
同システムはまた、人間の通常行動についてAIが学習を深めることで、そこから逸脱した「違和感行動」の検知も可能だ。これまでは見落とされていた迷惑行為や不審行動などを、人間の些細な行動の違いから鋭敏に検知することで、事件・事故の未然防止を支援している。
「アジラ」の導入はカメラ1台から可能であり、サーバー1台で最大50台のカメラ映像の処理が可能となる。AIであるため、24時間365日フル稼働で検知を続けることもできる。
映像解析技術に関する戦略的な事業拡大を図る
アジラが今回実施した資金調達では、アクサ生命保険株式会社がリード投資家として、キヤノンマーケティングジャパン株式会社やセコム株式会社などが引受先として名を連ねた。リード投資家のアクサ生命はアジラについて、高い技術力と成長性、またグローバルに事業を展開できる能力を評価。特にAI警備システムについては、警備業界の人手不足や労働環境の改善などに資するものであると、高い評価を与えている。
なおアジラは今回の資金調達と同時に、キヤノンマーケティングジャパンとセコム、そして株式会社ニコンとの資本業務提携も開始した。この提携を通じてアジラは、映像解析技術に関する戦略的な事業拡大を図るとしている。また、事業基盤の構築やコーポレートガバナンスの強化に向けた資金調達も継続し、「事件事故を未然に防ぐ」というビジョンの実現を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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