AI警備システムのアジラ、約4.6億円の資金調達を実施。累計調達金額は約12億円に到達
最終更新日:2024年01月25日
株式会社アジラは、2024年1月18日、シリーズCラウンドで約4.6億円の資金調達を実施したと発表した。
同社は、独自に開発した行動認識AIを用いたAI警備システム「asilla(AI Security asilla)」を展開している企業だ。今回の資金調達は、既存投資家であるモアマネジメント株式会社をリードインベスターとして実施されており、この資金によりアジラは「asilla」の販売体制強化や行動認識AI技術の進化などに取り組む。
<本ニュースの10秒要約>
- 独自開発した行動認識AIを用いたAI警備システム「asilla」を展開するアジラ
- 三菱UFJキャピタルやエースタートなどが高く評価、引受先として投資を決定
- 累計調達金額は約12億円に到達、獲得資金は「asilla」の販売強化などに充当
行動認識技術を基にして、既存のカメラをAI化する「asilla」
アジラは、2015年の創業時より映像解析技術である行動認識AIを独自に開発し、多くの企業の製品開発や課題解決を支援してきた。その経験やノウハウを活かして、2022年にはAI警備システムとして「asilla」を開発するに至った。
「asilla」は、世界トップクラスの行動認識技術を基にして、既存のカメラをAI化する警備システムだ。カメラ映像の中から異常行動(転倒/卒倒/ケンカ/破壊行動など)や不審行動(千鳥足/ふらつき/違和感行動など)を検出した時のみ、瞬時に映像を通知できる。映像を監視する警備員の業務を軽減すると共に、見逃しや見落しといったヒューマンエラーの削減も可能にした。
既設のカメラを利用することで初期コストの負担がゼロである点や、ローカルで完結するネットワーク構成により外部への映像流出リスクがない点などでも、「asilla」は高い評価を獲得。日本国内の複合施設/商業施設/病院/教育機関/交通インフラなど幅広い領域で採用され、導入企業も順調に増加している。
出資企業から高く評価された行動認識AIと防犯ソリューション
アジラが今回実施した資金調達では、リードインベスターであるモアマネジメントに加えて、三菱UFJキャピタル株式会社と株式会社エースタート、そしてイノベーション・エンジン株式会社が引受先として名を連ねた。
三菱UFJキャピタルはアジラの「asilla」について、既存の防犯カメラをAIで高度化させるソリューションであり、人手不足や高齢化などの施設運営の監視におけるペインに対応するものであると評価。今後も継続的な成長が可能と判断し、投資を決定するに至った。
エースタートは、アジラが創業時から一貫して開発している高精度かつ高速な行動認識AIを高く評価。
誰もが安心して暮らせる社会の実現に資する社会的意義の高い技術であると考え、グローバルで通用するとも確信したため、今回の出資に至っている。
AI映像解析ソリューションを提供するリーディングカンパニーへ
今回の資金調達によりアジラの累計調達金額は約12億円に達した。同社は現在、製品の販売網拡大と「asilla」の主要市場外における展開に取り組んでおり、今回調達した資金もこれらと取り組みに充当する。
アジラはまた、行動認識AI技術の進化とコーポレートガバナンスの充実により、成長性の高い事業基盤の構築も推進。AI映像解析ソリューションのリーディングカンパニーとしての地位を、国内外を問わず確立するとしている。
参照元:PRTIMES
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