アシオット、遠隔検針や点検をDX化!既存の計器に取り付けるだけで自動検針及び点検自動化を実現する「ASmart Camera」の販売を開始
最終更新日:2022年10月23日
エッジAI関連事業の企画や開発を手掛けるアシオット株式会社は、遠隔自動検針及び点検自動化を実現する「ASmart Camera」の販売を5月16日より開始したことを発表した。
既存の計器に取り付けるだけで数値や情報を自動収集することができ、コスト削減やDX化に貢献するとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- アシオット、遠隔自動検針や点検の自動化を実現する「ASmart Camera」を販売開始
- 既存のOCRカメラでは対応できない針の計器やLEDランプ等も同時に読み取ることが可能に
- 今後は、取得したデータを活用した省エネルギー対策向けサービスの提供も予定
ASmart Camera概要
同社は、2020年10月から「OCR式LPWA自動検針サービス」(https://ocrcamera.jp/)を市場に投入し、後付けのアタッチメント(OCRカメラ)によって既存の機械式メーターの検針値の自動収集や可視化を実現した。
今回、工場の遠隔自動検針及び点検サービスを対象にした新しいASmart Camera端末を開発し、後付の形でユーザーの既存の機械式計器のスマート化を実現し、指針値を自動収集できるサービスとして市場に投入する。
既存製品(OCRカメラ)とお互いに補完し合うことが可能で、数字だけでなく複数の指示針式計器、フローメーターやLEDランプを、エッジAIが同時に読み取ることもできるようになっており、ビッグデータ分析によって最適な省エネルギー対策や業務の自動化を実現するとしている。
さらにASmart Camera本体に学習済みAIモデルを移植させることで、産業用設備点検の自動化・自律化のみではなく、商業施設における人数カウントや行列感知、また福祉施設での人物追跡、行動検知といった様々な場面で活用することも可能。
AIの認識処理をエッジ側で実行することで、通信データ量の大幅な削減、高速なレスポンス、プライバシー保護及びセキュリティリスクの低減も実現した。
ASmart Camera 公式HP:https://asmart.ai/
【実用例一部】
① 自動発注システム
モニタリングよって得られたデータをもとに、トレンド予測や自動発注を行い、売り場の最適化に貢献。
② 離れて暮らす家族の健康管理をサポート
プライバシーに関する情報を送信することなく、徘徊など、危険な行動をいち早く察知可能。
③ 既存の施設や設備を手軽にIoT化
人数カウント、空席感知、在庫確認の自動化など、解析モデルを柔軟に適用させ、カスタムで提供が可能。
市場課題とASmart Camera開発の背景
設備保全・材料や製造原価の計算確認における計器の巡回点検は、設備点検者の大きな負担となっていた。
そのような状況の中で、新型コロナウイルスの影響も相まり、工場のIoT化や見える化、遠隔によるメンテナンスといったニーズはより一層高くなっていたが、従来のアナログ機器を、データが読み取れるように改造することは費用も時間もかかるため、自動化させたくても困難な現状があった。
そこで同社は、取り付けるだけで遠隔自動検針や点検自動化を実現することが可能な「ASmart Camera」を開発することで、業界内で高まりつつあるニーズに応えることを目指した。
ASmart Cameraは労働力不足を解決し、単純作業の自動化に貢献するだけでなく、データの見える化や最適化を図り、将来的には、蓄積された電⼒、⽔道及びガスデータ等を活用したビッグデータ分析による省エネルギー対策サービスも展開していく予定としている。
従来では取得することができなかった情報のデータ化と、学習済みエッジAIモデルを掛け合わせることによってDX化に貢献し、そして人々のより豊かな生活を実現していくとしている。
参照元:PR TIMES
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