オートバックスセブングループ、人型AIアシスタント「レイチェル」を導入し複雑な車用品選びをサポート
最終更新日:2024年10月08日
オートバックスセブングループは、2024年8月1日から9月30日までの期間、デジタルラボにて人型AIアシスタント「レイチェル」による接客サービスのトライアルを開始する。
このトライアルは、株式会社オートバックスデジタルイニシアチブ、クーガー株式会社、Ridgelinez株式会社の3社が連携して実施する。目的は、人手不足が深刻化する小売業界において、複雑化するお客様のニーズに寄り添った購買体験の提供と店舗スタッフの負荷軽減を目指すことだ。
<本ニュースの10秒要約>
- オートバックスが人型AIアシスタント「レイチェル」を活用し、複雑な車用品選びをサポートするトライアルを開始
- 人手不足解消と顧客ニーズへの対応を目指し、音声や表情、しぐさを使った人間らしいコミュニケーションを実現
- 2024年8月1日から9月30日まで、オートバックスデジタルラボにてタブレットを用いた接客体験を提供
トライアルの背景と目的
カー用品を扱うオートバックスでは、商品と車種の適合確認やPITでの取り付けなど、購買プロセスが多く複雑なため、店舗スタッフに高度な専門知識が求められる。労働力不足が深刻化する中、急速に進化する自動車関連商品の販売において、カスタマーエクスペリエンスを向上させるには、テクノロジーの活用が不可欠となっている。
そこで、株式会社オートバックスデジタルイニシアチブ(ABDI)は、人による接客と同じような体験でお客様がストレスなく求める商品にたどり着けるよう、テクノロジーを活用した接客を検討している。本トライアルでは、「レイチェル」を使用した接客により、複雑な商品選びや手続きの説明をお客様が直感的に理解できるかを検証する。
「レイチェル」の特徴と期待される効果
クーガー株式会社が提供する人型AIアシスタント「レイチェル」は、音声、表情、しぐさなど、状況に応じた人間らしいコミュニケーションを行うことができる。これにより、商品やサービスに対するお客様の理解を深めることが期待される。具体的には、車種、購入履歴、在庫状況、価格、商品の特徴などを基に、お客様に適切な商品を推奨し、選択をサポートする。
また、車種適合やPIT予約、エンジンオイル交換などの定期的な付随作業を含む必要なプロセスへのスムーズな誘導も行う。これらの機能により、複雑化するお客様のニーズに寄り添った購買体験の提供と店舗スタッフの負荷軽減が実現できると期待されている。
トライアルの実施内容と各社の役割
トライアルは2024年8月1日から9月30日まで、オートバックスデジタルラボ(東京都江東区豊洲)にて実施される。来訪者にタブレットを用いて「レイチェル」による接客を体感・体験してもらう模擬環境を提供する。ABDIは、デジタルラボの運営と評価を担当し、クーガーは「レイチェル」を提供する。
Ridgelinez株式会社は、トライアルの企画と実施支援を行うとともに、目的達成に対する評価と本格展開における投資対効果の実証を行う。また、小売業界が抱える課題を踏まえたオートバックスセブングループの課題仮説の立案、および「レイチェル」を活用した新しい店舗のあり方を提案する。
今後の展望
3社は本トライアルによる検証結果を基に、今後オートバックス各店舗への「レイチェル」導入に向けた検討を行う予定だ。このトライアルを通じて、人型AIアシスタントによる接客サービスの効果と課題を明らかにし、小売業界における新たな顧客サービスの形を模索していく。
参照元:Ridgelinez
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