米Google社、最新モデル「Imagen 2」を搭載した画像生成/編集ツール「ImageFX」をリリース
最終更新日:2024年02月09日
米Google社は、2024年2月1日、生成AIを用いた画像生成/編集ツール「ImageFX」をリリースしたと発表した。
「ImageFX」は、Google社のAI開発組織・Google DeepMind社の生成AI画像モデル「Imagen 2」をベース
とするAIツールだ。現状は英語のみの対応だが、簡単なテキストプロンプトから画像を生成することができ、独自のユーザーインタフェース「expressive chip(表現力チップ)」を活用するとさらに多様な表現も可能となっている。
<本ニュースの10秒要約>
- 最新の生成AI画像モデル「Imagen 2」を搭載した画像生成/編集ツール「ImageFX」
- リアルな手や人間の顔のレンダリングを実現し、ニュアンスを捉える能力も向上
- 多様な表現を支援する「expressive chip」も実装、米国など一部の国で公開中
クリエイティブ領域でもAIの活用を進めるGoogle社
Google社は、全てのテクノロジーの変化が人類の進歩を加速して生活をより良くすると考え、AIの開発研究に取り組んでいる。AIによる変化は、これまでのモバイルやウェブへの移行よりもはるかに大きなインパクトを生み出し、あらゆる場所の人々に機会を生み出す可能性を秘めていると同社は判断。これまでにない規模で知識/学習/創造性/生産性を高められるよう、世界中のあらゆる場所でAI を役立てられるプロダクトの提供を進めてきた。
こうした取り組みの一環として同社は、音楽作成/コーディング支援/画像作成などのクリエイティブ領域でもAIの活用を進めるべく、「Lyria」「Codey」「Imagen」といったタスクベースの AIモデルを開発。特に「Imagen」では、わずか数語を使用して製品に直接画像を生成できる機能を提供し、Google Cloud Vertex AIの「Imagen API」などを通じて何百万ものユーザーが創造性を拡張できる環境も実現している。
簡単なテキストプロンプトから高品質な画像を生成する「ImageFX」
Google社が今回リリースした画像生成/編集ツール「ImageFX」は、高品質で写真のような出力が可能な最新の生成AI画像モデル「Imagen 2」を搭載している。
「Imagen 2」は、高品質の画像生成にとどまらず、テキストからの画像生成において課題視されていた領域での表現も改善した生成AI画像モデルだ。具体的には、リアルな手や人間の顔のレンダリングを実現し、画像において邪魔と感じられる視覚的要素を除外する機能も実装。以前よりも細部の処理も正確で、ニュアンスを捉える能力も向上したため、様々なスタイルや目的に応じてリアルな画像の生成を可能にした。
この「Imagen 2」を搭載することで「ImageFX」は、簡単なテキストプロンプトから高品質な画像生成を実現。表現を支援するユーザーインタフェースとして「expressive chip」も実装されており、ユーザーは「手描き」「抽象画風」「印象派風」といったチップを選択することで好みの画像を生成することもできる。
米国など一部の国で公開
なお、「ImageFX」を含めた「Imagen 2」活用製品において生成される画像には、Google DeepMind社 が開発した「SynthID」によって電子透かしが埋め込まれる。「SynthID」の電子透かしは、人間の目には知覚できないがGoogle社の検索サービスや同社のブラウザ「Chrome」などでは検出可能であり、この検出を通じてAI画像生成が持つ偽造リスクなどを軽減するとしている。
「ImageFX」は現在、Google社の「AI Test Ketchen」にて米国など一部の国に向けて公開されている。
参照元:Google
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