IdomooとNRIデジタルがパーソナライズ動画を用いた顧客体験向上の実証実験を実施中
最終更新日:2022年07月22日
Idomoo Ltd.(本社:イスラエル)とNRIデジタル株式会社は、各企業が保有する顧客とのタッチポイントにおいて、パーソナライズした情報を元に、リアルタイムに生成した動画で配信をすることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させるサービスの提供を目指し、2022年6月から実証実験を行っていると公表した。
<本ニュースの10秒要約>
IdomooとNRIデジタルが顧客ごとにパーソナライズした情報を提供するサービスの実証実験を開始 実証実験ではJALと連携し、JALラウンジ用のアプリ上で、出発時刻や搭乗ゲート、機内サービスといった情報をリアルタイムで動画として生成 今後UXの検証を行い、アプリだけではなくラウンジ利用顧客や他業種業態への展開も検討
クッキーレス時代に対応したファーストパーティーデータの活用を目指す
クッキーレス時代の到来により、各企業が収集したファーストパーティデータの活用がマーケティングの鍵となってきている。具体的には、各企業が保有しているファーストパーティデータを最大限に活用しつつ、既存のWebサイトやスマホアプリ等の顧客とのタッチポイントにて、スムーズにマーケティング施策を導入することが可能なサービスの提供が求められている。こうしたニーズをとらえたサービスを開発するため、NRIデジタルとIdomooは、本実証実験を開始した(TOP図)。
想定しているサービスの仕組みとしては、ファーストパーティデータを基に、NRIデジタルが開発中の情報配信コントローラーによって顧客ごとにパーソナライズした情報を整理し、Idomooの動画生成プラットフォームを活用し、一人ひとりに向けた“より伝わりやすく”“エンターテインメント性のある”動画をリアルタイムで生成し、顧客に配信するというもの。
羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジにて実証実験
両社は、日本航空株式会社協力の下、羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジ(図2)にて、ラウンジ専用のモバイルアプリ「JAL Lounge+」を活用した実証実験を、2022年6月8日に開始した(2022年7月末までを予定)。
本実証実験では、「JAL Lounge+」立ち上げ時に顧客が入力する搭乗便情報等を基に、NRIデジタルが開発中である情報配信コントローラーによって搭乗便の出発時刻・搭乗ゲート、機内サービスを他システムから取得の上で、Idomooプラットフォームにてパーソナライズした案内動画に組み込み、アプリ上で再生することで、顧客が必要としている情報を適切に伝えるというもの(図3)。
本実証実験は、パーソナライズした動画が、顧客が欲している情報に合致しているか、不愉快にならないかといった点を見極め、サービス化に向けた磨き込みに役立てることを目的としているという。なお、「JAL Lounge+」で詳細な顧客情報は現在取得しておらず、限定的な案内となっている。今後、取得する情報を増やすことで、より細かなパーソナライズを行い、「JAL Lounge+」を利用する顧客に対しても、更なるUXの向上に貢献していくことを目指しているという。
両社は、本実証実験の結果を受け、さまざまな業種業態のUX向上やマーケティング最大化に貢献するサービスの開発を検討していくとしている。
参照元:PRTIMES
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