LayerX、LLMを用いた文書処理効率化ソリューションを三井物産デジタル・アセットマネジメントへ本格提供開始
最終更新日:2024年02月16日
株式会社LayerXは、2023年11月9日、LLM(大規模言語モデル)を用いた文書処理効率化ソリューションの本格提供を、三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社に向けて開始したと発表した。
LayerXは、SaaS/フィンテック領域で事業を展開するスタートアップ企業だ。同社が今回提供を開始したソリューションは、AI・LLM事業部が開発したLLMにより実現したものであり、金融領域で事業を行う三井物産デジタル・アセットマネジメントにて業務効率化とDX支援を加速するとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- AI・LLM事業部が開発したLLMにより実現した文書処理効率化ソリューションを、現場へ本格導入
- 大量の文書処理業務が発生するアセットマネジメント業務において、デジタル化/効率化を支援
- 様々な業種の企業とも協働し、AIやLLMを用いた業務効率化・データ活用の支援をさらに推進
LayerXと、三井物産デジタル・アセットマネジメント
LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションを掲げ、SaaS/フィンテック領域での事業を通じて、日本社会の課題解決に取り組んでいる。SaaS領域では、請求書処理/経費精算/稟議申請/法人カードといった支出管理を一本化するサービス「バクラク」を開発/提供。フィンテック領域においては、三井物産株式会社と共に三井物産デジタル・アセットマネジメントを設立した。
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、日本初のデジタルネイティブなアセットマネジメント会社として設立された企業だ。不動産/インフラといった実物資産を裏付けとするデジタル証券ファンドを対象として、組成/運用/販売を一気通貫で展開。デジタル証券で資産を運用できるサービス「ALTERNA」も提供し、資産形成の新たな選択肢を提供している。
従来の方法ではデジタル化/効率化が難しいアセットマネジメント業務
三井物産デジタル・アセットマネジメントへの提供が開始された文書処理効率化ソリューションは、LayerXのAI・LLM事業部が開発を担った。
同事業部は、「ChatGPT」といったLLM関連技術の急速な発展/普及を受けて、企業/行政におけるLLMを用いた業務効率化などを支援すべく設立された組織だ。企業/行政内に眠るデータの活用や業務効率化をAI・LLM技術を通じて支援しており、文書処理効率化ソリューションでのLLM活用やソフトウェアへのAI組み込みなどを推進している。
AI・LLM事業部の文書処理効率化ソリューションにより三井物産デジタル・アセットマネジメントでは、アセットマネジメント業務などの業務効率化が進められる。アセットマネジメント業務では、資金管理/契約管理/投資家へのレポーティングなど大量の文書処理業務が発生するが、こうした業務を従来の方法でデジタル化/効率化することは難しい。そこで今回、LLMを活用した文書処理効率化ソリューションが導入されることとなった。
PoCではなく、あくまで実際の現場への本格導入
三井物産デジタル・アセットマネジメントにおける文書処理効率化ソリューションの導入は、PoC(概念検証)を目的とするものではなく、あくまで実際の現場への本格導入として実施される予定だ。LayerXは今後も、AIやLLMを用いた業務効率化・データ活用の支援を推進すべく、様々な業種の企業との協働に取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
自然言語処理の仕組みを詳しく知りたい方はこちらもご参考ください。LLM(大規模言語モデル)とは何か詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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